2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15591422
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
寺島 雅典 福島県立医科大学, 医学部, 助教授 (40197794)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 満一 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (50162160)
小暮 道彦 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (90264548)
星野 豊 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (30295414)
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Keywords | 癌 / 核酸 / 外科 / 薬剤反応性 / 癌化学療法 |
Research Abstract |
免疫療法と化学療法を併用するには、腫瘍細胞に対して効率良くapoptosisを誘導し且つ全身の免疫能に影響を与えない抗癌剤を選択する必要がある。そこで、各種抗癌剤による健常人末梢血単核球の幼若化能に関して検討すると、docetaxel(TXT)、irinotecan(CPT)、doxifluridine(5'-DFUR)においては幼若化能の低下が殆ど認められなかった。更にapoptosis誘導能に関して検討すると、paclitaxel(TXL)とdocetaxel(TXT)において最も効率よくapoptosisが誘導される結果が得られた。また、樹状細胞(DC)における自然免疫の活性化の指標としてTLR-4の発現に関して検討したところTXT及び非特異的免疫賦活剤であるOK-432によりTLR-4 mRNAの発現上昇が認められた。そこで、これら抗癌剤による術前化学療法後にDCを腫瘍局所に注入する可能性について検討する目的で樹状細胞の成熟化能、及び遊走能に関して検討したところ、OK-432はDCの成熟化を強く促進するが、遊走能が低下する傾向を認め、この遊走能の亢進にはPSKが有用である結果が得られた。 以上の検討から、胃癌を対象として、TXTと5'-DFURによる化学療法を施行し、骨髄抑制から回復する時期に末梢血から単球分画を採取。GM-CSF、IL-4存在下に6日間培養し未成熟樹状細胞を分離し、内視鏡下に腫瘍内に局注、7-10日後に胃切除術を施行する臨床試験を立案し、福島医科大学倫理委員会の承認を得た。これまで3例に対し試験を実施し、その結果を解析中である。
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Research Products
(2 results)