2004 Fiscal Year Annual Research Report
進行肝細胞癌治療を目的としたドナー骨髄造血幹細胞ミニ移植併用生体部分肝移植
Project/Area Number |
15591431
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
高 済峯 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (80305713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 祥介 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00142381)
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Keywords | 肝細胞癌 / 骨髄移植 / ミニ移植 / 生体部分肝移植 / 抗腫瘍効果 |
Research Abstract |
担癌マウスへの骨髄移植を引き続き行った。レシピエントであるBALB/cマウス由来のtumor cell lineであるcolon 26を皮下移植し、担癌マウスを作成した。Cyclophosphamideで前処置をおこなったのち、異系ドナーの骨髄細胞または脾細胞を移入した。骨髄細胞は大腿骨から分離し、脾細胞は脾臓をminceして分離した。Graft-versus-tumor effectを考え、T cell depletionは行わなかった。骨髄、または脾細胞移入群では、Cyclophosphamideのみのコントロール群に比べ皮下腫瘍の著明な縮小効果を認め、癌による死亡は抑制されたが、Graft-versus-host diseaseによると思われるbody weight lossやdermatitis の所見がみられて死亡するレシピエントが存在し、生存期間の著明な延長を示すには至らなかった。そこで、Graft-versus-host diseaseの抑制を目指して、上記のCyclophosphamide処置に加え、骨髄移植後一定期間tacrolimusを併用する実験を行った。Tacrolimusの併用により、Graft-versus-host diseaseの発症は抑制され、移植骨髄細胞の生着も維持されることがわかった。現在、この併用療法における抗腫瘍効果について検討を開始している。
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Research Products
(3 results)