2003 Fiscal Year Annual Research Report
心拍動下冠動脈バイパス術における吻合時の冠動脈末梢に対する至適冠潅流様式の研究
Project/Area Number |
15591483
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
夜久 均 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教授 (50295648)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土井 潔 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (40305579)
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Keywords | 心拍動下冠動脈バイパス術 / 冠灌流 / 局所心機能 / 局所心筋壁張力 / 局所面積 |
Research Abstract |
平成15年度は局所心機能測定系の確立を目標に検討を加えた。 成犬を用いてまず左心室の様々なdimmensionを測定するのに必要な超音波クリスタルが、本研究の目的に沿って有効に作動し、必要なシグナルの獲得が安定して可能かどうかを確認した。最初のステップとして、左室容積の算出、左室自由壁上の関心領域の面積の計算を試みた。左心室にbase-apex、antero-posterior3方向、3対の超音波クリスタルを植え込み、3つのdimmensionからSimpsonの式により、左室容積の算出を試みた。超音波クリスタルの信号の受信状況も概ね良好であり、computerによりon-lineにて左室容積の計測が可能であることを確認した。また関心領域の左心室表面面積計算のために、左室前壁に直交する2対のクリスタルを植え、これも信号の受信状況は良好であった。これらの信号から得られた数値から、局所面積を計算し、また左室容積と左室内圧からラプラスの法則に従って局所心筋壁張力を計算し、心拍動1拍1拍の局所心筋壁張力-面積関係をoff-lineにて張力-面積座標上に描くソフトを現在開発中である。この関係はまさに心筋局所のperformanceを表す事になり、冠動脈への血液灌流様式を変えることによって心筋局所performanceも変化するはずで、それを解析する事により、至適灌流様式を求めるのが本研究の目的である。 ただ成犬では心臓がかなり小さく、冠動脈へのカニューレーション等の操作が困難かつ不確実と思われる。本研究の最終目的は冠動脈へカニューレーションを行い、冠灌流様式を様々に変化させて左室局所心機能を見ることであるので、今後はもう少し大きな心臓を持った幼豚を用いた実験系を考慮中である。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Yamada Y, Yaku H, Matsushita T, Hayashida K, Fukumoto A, Ogawa M, Kitamura N.: "Importance of risk evaluation of cranial vessels for off-pump CABG to avoid cerebrovascular accidents"Circulation. 108(SupplementIV). IV656 (2003)