2003 Fiscal Year Annual Research Report
重症肺高血圧症に対するeNOS遺伝子導入骨髄細胞の経静脈的投与による再生型治療
Project/Area Number |
15591502
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
堀本 仁士 大阪医科大学, 医学部, 助手 (70247849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三重野 繁敏 大阪医科大学, 医学部, 専攻医
中尾 雅朋 大阪医科大学, 医学部, 助手 (00340571)
中井 康成 大阪医科大学, 医学部, 助手 (10360869)
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Keywords | 血管新生 / 肺高血圧 |
Research Abstract |
【方法】 1.肺高血圧モデルの作成 1)ラットを全身麻酔下に開腹し、腹部大動脈と下大静脈を側側吻合し、閉腹した。 2)1週後にモノクロタリン(60mg/kg)を皮下注射した。 3)モノクロタリンの皮下注射2週間後に犠死させ、右室重量対左室+中隔重量比(RV/LV+IVS)、および右室壁厚を測定。また血管新生の有無や肺動脈壁の性状を病理組織学的に検索した 2.骨髄細胞移植 1)全身麻酔下に健常ラットの大腿骨より骨髄液を採取し、比重遠心法にて骨髄単核球成分を抽出した。 2)肺高血圧ラットの頚部静脈より、上記健常ラットの骨髄単核球を注入した。 3)対象として、正常ラットの頚部静脈より、上記健常ラットの骨髄単核球を注入した。 4)骨髄単核球を移植後、4週後に犠死させ、右室重量対左室+中隔重量比(RV/LV+IVS)、右室壁厚を測定、また血管新生の有無や肺動脈壁の性状を病理組織学的に検索した。 【結果】 1)肺高血圧群(PH)では無処置群(CON)に較べて、RV/LV+IVSおよび右室壁厚の増加を認めた。 2)肺高血圧モデルに骨髄細胞移植を行った群(PH+BM)では肺高血圧群(PH)に較べて、血管新生効果が認められたが、RV/LV+IVSおよび右室壁厚においては両群間に有意差は認めなかった。 3)正常心に骨髄細胞移植を行った群(CON+BM)では明らかな血管新生効果は認めなかった。
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