2004 Fiscal Year Annual Research Report
連鎖を認めた第7番染色体長腕における脳動脈瘤感受性遺伝子の同定
Project/Area Number |
15591552
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
糟谷 英俊 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (50169455)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井ノ上 逸朗 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (00192500)
藍原 康雄 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50287372)
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Keywords | 脳動脈瘤 / くも膜下出血 / 感受性遺伝子 / 第7番染色体 |
Research Abstract |
罹患同胞対連鎖解析で、脳動脈瘤と最も強い連鎖を認めたマーカーD7S2472の近傍4.7Mbpを163個のSNPを用いて脳動脈を有さない対照160人において解析し、連鎖不平衡マッピングを作成した。ELN : elastin, LIMK1 : LIM domain kinase 1, WBSCR1 : Williams-Beuren syndrome chromosome region 1, WBSCR 5, RFC2 : Replication factor C 2, CYLN2 : cytoplasmic linker 2, GTF2IRD1 : GTF2I repeat domain containing 1, WBSCR 23など、この近傍には、ウィリアムス症候群(Williams-Beuren syndrome)に関係する遺伝子が多く存在する。ELNには連鎖不平衡が強い二つのブロックが存在し、ひとつはLIMK1とつながっている。隣のCYLN2にはひとつのブロックが、その隣のGTF2IRD1にもひとつブロックが存在する。脳動脈瘤の感受性遺伝子は、D7S2472近傍で、これらのブロック内に存在する可能性が高いと考えられた。我々がこれまでに報告してきたイントロン20と23のSNPはこれらのブロック内には存在しないため、このハプロタイプが脳動脈瘤のリスクである可能性は低くなった。これらの対照群と164人の家族歴のある脳動脈瘤患者でハプロタイプ解析・関連解析を行った。LIMK1とつながっているELNのブロック内に存在するイントロン31の2つと3' UNRのひとつのSNPのハプロタイプは、major-minor-majorアレルの割合が、対照で、9%、脳動脈瘤群で4%であり有意な差を認めた(x2=7.957 p=0.007)。現在このブロックのSNPをさらに検索中である。
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