2005 Fiscal Year Annual Research Report
虚血性脳血管障害時の神経受容体機能・脳循環代謝に対するプロスタグランジン制御
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15591559
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
横田 千晶 国立循環器病センター(研究所), 内科脳血管部門, 医長 (80300979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久下 裕司 京都大学, 大学院・薬学研究科病態機能分析学, 助教授 (70321958)
井上 裕康 奈良女子大学, 生活環境学部・生活環境学科・食物科学専攻, 教授 (40183743)
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Keywords | RAT / Focal ischemia / Environmental enrichment / Neurogenesis |
Research Abstract |
ラットを用いた局所脳虚血後のリハビリテーションによる脳機能再生に関する研究 【背景】局所脳虚血ラットを用いて、環境の充実(リハビリテーション)が機能予後の改善をもたらすことが報告されている。脳における、虚血後の環境因子の違いによる遺伝子発現に関しては不明な点が多い。我々は、すでに脳虚血病態モデルであるspreading depression(SD)モデルを用いて、SD誘発側のみならず、対側にもプロスタグランジン生成が増加していることを明らかにした。プロスタグランジンは、虚血後の神経再生に関連している可能性がある。 【目的】脳虚血後、異なる環境下で飼育したラット脳組織を用いて、プロスタグランジン及び神経再生に関連する遺伝子および蛋白質の発現を調べる。 【方法】雄性SDラットを用いて、中大脳動脈1時間閉塞再灌流ラットモデルを作成した。対照群(非虚血ラットを運動器具のないケージで飼育,n=4)、標準環境群(虚血ラットを運動器具のないケージで飼育,n=8)、充実環境群(虚血ラットを運動器具が備えられたケージで飼育,n=6)の3群に分けた。虚血後、2,4週後に運動機能の評価を行い、4週の運動機能評価後に断頭し、脳組織を採取した。 【結果】運動機能は、3群間で有意差は見られなかった。脳組織におけるCOX-2(cyclooxygenase-2),synaptophysin, GFAP(glial fibrillary acidic protein),MAP2(microtubule associated protein 2),VEGF(vascular endothelial growth factor)を染色した。COX-2は虚血周辺部の神経に散在性に染色された。synaptophysinは、虚血病巣内での虚血と非虚血の境界域を中心に染色されていた。GFAPは、虚血周囲の虚血と非虚血の境界域を中心としてグリアに染まっていた。これらの染まり方に3群間で違いは見られなかった。VEGFは、今回の条件では染色されなかった。Synaptophysinにつき、real time PCRとRT-PCRを用いて遺伝子発現を比較したが、3群間に有意差は見られなかった。 【結論】現時点の例数では、運動機能、測定した遺伝子、蛋白質発現には3群間に有意差はみられなかった。現在、例数追加の実験を行い、プロスタグランジンの生成及びその他の神経再生関連遺伝子をmicroarray解析にて検索する予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Synthesis and evaluation of radioiodinated cyclooxygenase-2 inhibitors as potential SPECT tracers for cyclooxygenase-2 expression,2006
Author(s)
Kuge Y, Katada Y, Simonaka S, Temma T, Kimura Y, Kiyono Y, Yokota C, Minematsu K, Seki K, Tamaki N, Ohkura K, Saiji H
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Journal Title
Nucl Med and Biology 33
Pages: 21-27
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