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2003 Fiscal Year Annual Research Report

ラット骨軟部腫瘍における酸素分圧の不均一性と腫瘍細胞への影響

Research Project

Project/Area Number 15591596
Research InstitutionNara Medical University

Principal Investigator

森下 亨  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (80326321)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三井 宜夫  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (70145845)
朴木 寛弥  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (40336863)
Keywords肉腫 / 酸素分圧 / 微小環境
Research Abstract

まず当科で樹立されたラット骨肉腫株S-OS、ならびにC-SLMよりtotal RNAを採取した。Hypoxia regulated genesに含まれる、HIF, MTH1について、文献に基づいてRT-PCRを行った。しかし、文献に記載された条件ではうまくPCR産物を得ることができなかった。そこでprimerやPCR条件を変更して行ったが今のところPCR産物を得ることに成功していない。一方ABIprism社が、HIF,MTH1についてreal time PCRを用いて定性が可能なシステムが販売されていることがわかったため、これらのprimerなどを購入し今後実験を進めていくつもりである。
上記の実験と平行して悪性腫瘍における骨の再生についての実験を行った。本邦では手術中に切除した骨に対して放射線処理や熱処理をしたうえで再び患者に戻すといった方法がとられる事がある。しかし骨癒合などの点で不十分であった。そこでこの問題を解決できないかと考え実験を行った。骨髄由来幹細胞を培養増殖し、1x10^7cell/mlの細胞懸濁液を作成し放射線処理骨に浸透させた皮下移植を行った。皮下移植後4週で採取し、アルカリフォスファターゼ活性、BGP mRNA expressionについてはReal time PCRを用いて定量的に評価した。また移植後4週と8週後の組織について検討した。その結果骨髄由来幹細胞を搭載した放射線処理骨は4週後では未処理骨とほぼ同等のアルカリフォスファターゼ活性を有していることが判明した。BGP mRNA expressionは、未処理骨よりも低下していたが、放射線処理骨単独群とでは有意差をもって上昇していた。また組織像でも、4週後と8週後の双方で骨形成能を回復していた。これらの結果から、骨髄由来幹細胞を搭載した放射線処理骨は骨形成能を回復していた。この結果は日本整形外科学会基礎学術集会ならびにPredictive Oncology & Intervention Strategiesにて発表した。現在論文投稿準備中である。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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