2004 Fiscal Year Annual Research Report
気道平滑筋の収縮制御機構の解明:生理・薬理学的因子と細胞内情報伝達系
Project/Area Number |
15591638
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
柴田 治 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教授 (80136671)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
槙田 徹次 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (00229337)
山口 昌一 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (80363498)
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Keywords | 抗コリンエステラーゼ / Rhoキナーゼ阻害薬 / ファスジル / 気道平滑筋 / ラット |
Research Abstract |
ネオスチグミン(Neo)はラット気管平滑筋のムスカリンM_3受容体に直接作用して、イノシトールリン脂質代謝を亢進させ、気管平滑筋を収縮させるが、この収縮はRhoキナーゼ阻害薬のY-27632によって抑制されることを報告した。今回はデータを補強する目的でNeo誘発性のラット気管平滑筋収縮に対するRhoキナーゼ阻害薬のファスジルについて調べた。 方法 動物実験委員会の承諾を得た後、雄性ウイスターラット(250-350g)32匹を対象とした。(1)気管を幅3mmのリングに切断し、酸素95%二酸化炭素5%で通気したK-H液中で1.0gの静止張力を与えたのち、1μM Neo、または10μMアセチルコリン(ACh)を投与し、30分後にファスジルを投与して張力を測定した。(2)気管を縦切開後、幅1mmに切断した。[^3H]ミオイノシトールを含むK-H液中に各種の濃度のファスジルを加えた後1μMのNeoを投与して、60分間インキュベイトし、[^3H]イノシトール1リン酸(IP_1)を測定した。結果はANOVAを用いP<0.05を有意のある差とした。 結果 Neoによる収縮は30μMのファスジルで完全に抑制されたのに対してAChによる収縮は100μMのファスジルで44%の抑制であった。NeoによるIP_1産生は100μMのファスジルで抑制された。 結論 Neoによる気道平滑筋の収縮には、一部のRhoキナーゼ経路の関与が示唆される。
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Research Products
(2 results)