2003 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト前立腺癌のホルモン依存性消失に関するFGFR2の遺伝子変異と治療への応用
Project/Area Number |
15591690
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
松原 昭郎 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (10239064)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安本 博晃 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (20314750)
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Keywords | ヒト前立腺癌 / FGFR2 / アポトーシス / FRS2 / MAP kinase / 遺伝子変異 |
Research Abstract |
線維芽細胞成長因子受容体2(Fibroblast Growth Factor Receptor 2,FGFR2)は受容体型チロシンキナーゼで、前立腺上皮細胞の増殖、機能、分化を調節し、前立腺のホメオスターシスに重要な役割を果たしている。これまでに前立腺癌においてアンドロゲン依存性からホルモン不応性への悪性化の過程でFGFR2が消失あるいは減少すること、ホルモン不応性前立腺癌細胞にWild-type FGFR2を導入すると、増殖が強く抑制されるだけでなく分化も誘導され、ホルモン依存性癌の特性を回復することがラットならびにヒトの系で確認できた。さらに、FGFR2はヒトホルモン不応性前立腺癌細胞にアポトーシスを誘導することや、FGFR2導入による増殖抑制ならびに分化誘導は、FRS2(FGFR substrate 2)およびMAP kinaseの活性化を介するものであることを示唆する結果が得られた。現在、FGFR2の増殖抑制、分化誘導の分子機構の解析をさらに進めている。 一方、ヒト前立腺癌のホルモン依存性消失機構としてFGFR2の発現低下の他にFGFR2自身の変異が関わっている可能性が推定されているため、ホルモン不応性ヒト前立腺癌に発現するFGFR2の変異について、胃癌における変異が明確にされているC末端、Crouzon、Pfeiffer, Jackson-Weiss, Apert症候群などで変異が報告されている3番目の細胞外ループを中心に検討中を進めている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Yasumoto H., Matsubara A., Mutaguchi K., Usui T., WL McKeehan: "Restoration of Fibroblast Growth Factor Receptor 2 Suppresses Growth and Tumorigenicity of Malignant Human Prostate Carcinoma PC-3 Cells"Prestate. (in press).
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[Publications] Mutaguchi K., Yasumoto H, Mita K., Matsubara A., R Dahiya, Usui T.: "Restoration of insulin-like growth factor binding protein-related protein 1 has a tumor-suppressive activity through induction of apoptosis in human prostate cancer"Cancer Research. 63・15. 7717-7723 (2003)