2004 Fiscal Year Annual Research Report
排尿機能障害における膀胱平滑筋細胞の分子生物学的機能解析
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15591697
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Research Institution | Nagasaki University Graduate School of Biomedical Sciences |
Principal Investigator |
野口 満 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (00325648)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野俣 浩一郎 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (80189430)
金武 洋 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (50100839)
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Keywords | 排尿障害 / ギャップ結合 / コネキシン43 |
Research Abstract |
ギャップ結合による細胞間シグナル伝達は排尿機能において重要な役割を持っていると思われる。ラット排尿機能障害モデルを作製した。ラット排尿機能障害モデルを作製し、膀胱排尿筋でのギャップ結合変化を解析した。排尿障害モデルは、Partial Bladder outlet obstruction(P-BOO)モデル、Storepozotosin誘発糖尿病モデルを作製した。これらのモデルでの排尿筋におけるギャップ結合変化と尿流量力学的変化の関係を解析した。ギャップ結合解析においては、電子顕微鏡での観察、その責任タンパクであるConnexin-43(Cx-43)についての免疫組織染色・Western解析を行った。P-BOOでは時間の経過とともに排尿筋圧は低下し、8週目では排尿筋圧は消失していた。排尿筋においても時間の経過ともにギャップ結合は減少し、免疫組織染色では、排尿筋収縮が消失したモデルではCx-43は本来あるべき細胞膜から細胞質に発現の局在変化が認められた。さらにWestern解析では、時間の経過とともにCx-43タンパクの発現増加、特にリン酸化Cx-43の発現増強を認めた。最近、MAPKがギャップ結合変化を起こしえることが報告されていることから、MAPKの発現変化を解析した。すると、P-BOOにいて、膀胱内圧上昇により排尿筋のMAPKの活性化がおこり、これにより、Cx-43のリン酸化が喚起され、Cx-43の局在変化、ギャップ結合数減少がおこった可能性が示唆された。排尿筋収縮力低下とギャップ結合破綻は相関しており、ギャップ結合を介した細胞間シグナル伝達の破綻が排尿機能障害の原因の一つの可能性が示唆された。
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Research Products
(2 results)