2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15591713
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
堀江 重郎 帝京大学, 医学部, 教授 (40190243)
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Keywords | PKD1 / 血管内皮機能 / 脈波伝播速度 |
Research Abstract |
35歳以前に高血圧を指摘されたADPKD患者は、正常血圧あるいは35歳以後に高血圧と診断された患者よりも腎機能の予後が悪い。またADPKDの患者の血管造影から、腎において異常血管新生がおこることも知られている。そしてADPKD患者ではeNOSの多型により、末期腎不全にいたる予後が有意に異なることも報告されている。血管内皮機能とADPKDの臨床像を検討するために四肢血圧同時測定による脈波伝播速度測定法を用いてADPKD患者の末梢循環動態、末梢血管機能の評価を行った。ADPKD患者18例(男性9例、女性9例、平均年齢52.6歳)にfrom PWV/ABI(日本コーリン社製)を用いて、四肢血圧、足関節/上腕血圧比(ankle brachial index : ABI)、空気容積脈波法により脈波伝播速度(pulse wave velocity : PWV=脈波伝播距離/脈波伝播時間)の測定を行い、クレアチニンクリアランス(Ccr)、腎容積と比較した。対象患者の年齢は52.6±13.5歳、BUN22.3±11.4mg/dl、Cr1.3±0.9mg/dl、Ccr74.3±34.4ml/min、上腕平均血圧は100.7±13.9mmHgであった。ADPKD患者のPWVは平均1448.1±280.9cm/sであり、ABIは平均1.19±0.08であった。PWVは年齢と有意な相関を示した(相関相係数r=0.811、P<0.0001)。PWV、ABIはCcrと有意な逆相関を示し(PWV:相関係数r=-0.761、P=0.0006、ABI:相関係数r=-0.559、P=0.0285)、また腎容積はPWVとのみ有意に相関した(相関係数r=0.733、P=0.0364)。PWVは動脈硬化の評価法として有用とされ、動脈壁硬化、弾性低下に伴って上昇することが知られている。ADPKD患者におけるPWVとCcr、腎容積に相関が示されたことから、血管内皮機能と腎不全の進行との関連が示唆された。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Evidence for the presence of angiogenin in human testis.2004
Author(s)
Koga K, Osuga Y, Yano T, Ikezuki Y, Yoshino O, Hirota Y, Hirata T, Horie S, AYabe T, Tsutsumi O, Taketani Y.
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Journal Title
J Androl. 25(3)
Pages: 369-374
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