2006 Fiscal Year Annual Research Report
新らしく発見したメタスチンの卵巣における作用機構の機能的組織学的研究
Project/Area Number |
15591727
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
臼杵 さとし 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 助教授 (50092151)
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Keywords | Metastin / 卵巣機能 / Gonadotropin / Steroids |
Research Abstract |
Metastinの卵巣機能に及ぼす作用機序の直接的・間接的作用を解明する目的で本研究を進めた。今回は、十分なインフォームド・コンセントと学内倫理委員会の許可の下で、ヒトでの他の血中ホルモン、体外受精(IVF-ET)時などの血中および卵胞液中のホルモンないしホルモン様物質,臓器レベルでの研究およびラットでのin vivoでの研究を主に行った。Metastinの卵胞液中の濃度は抹消血中より高く卵巣でのMetastinの役割が強く示唆された。他の血中ないし卵胞液中VEGF、ZAQ 1およびZAQ 2、LH、FSH、Prolactin、エンドセリン-1,2,3、PACAP、PrRP、ANP、アンジオテンシンを含むレニン-アンジオテンシン系物質、TNF-β、IL-6、Estradiol-17β、Progesterone、Testosterone、Androstenedioneなどとの比較も行った。さらに、Metastinの卵胞の発育と成熟、排卵および黄体の形成と退行に果たす役割を、in vivoないしin vitro各時期に採取したラット卵巣細胞の培養液に各種濃度のMetastinないしゴナドトロピンなどと併用投与することによってEstradio1-17β、Progesteroneなどのホルモン産生能などから検討し、Metastinの卵巣機能に及ぼす影響について明らかにした。 これらの結果、Metastinは卵巣機能の局所的調節に重要な関わりを持っていることが示唆された。
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