2003 Fiscal Year Annual Research Report
絨毛膜羊膜炎で産生されるアクチビンファミリー蛋白質の網羅的検索と機能解析
Project/Area Number |
15591729
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
安部 由美子 群馬大学, 医学部, 助手 (70261857)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
峯岸 敬 群馬大学, 医学部, 教授 (00209842)
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Keywords | 絨毛膜羊膜炎 / アクチビン / インヒビン / 腫瘍壊死因子 |
Research Abstract |
臨床試験審査委員会の承認のもとでインフォームド・コンセントを得た満期の予定帝王切開において卵膜を採取し、本年度はヒト羊膜細胞のアクチビンA分泌について検討した。 (1)基底膜下組織除去後の羊膜で、RT-PCRにより、アクチビンβA subunit mRNAの発現を認め、ELISAにより、抽出蛋白にアクチビンAの存在を認めた。 (2)酵素処理による細胞分散法で、基底膜下組織除去後、トリプシンによる5~6回の細胞分散により得た羊膜細胞は1ケ月以上の培養にても上皮様形態を保持していた。これに対して、基底膜下組織の除去を行わずにコラーゲンで分散した細胞では、線維芽細胞様の細胞が混入しおり、1ケ月以上の培養では線維芽細胞様の細胞が優位となった。 (3)トリプシン処理後の羊膜細胞を培養し下記の結果を得た。 (1)1.6x10^4/cm^2-6.3x10^4/cm^2の細胞密度での24時間の培養により、細胞密度に依存した、培養上清中へのアクチビンAの分泌を認めた。 (2)グラム陰性菌菌体成分のLPSと炎症性サイトカインTNF-αを添加し以下の結果を得た。 (2)-1)LPS、TNF-α各々の添加後96時間の培養により用量依存的なアクチビンA分泌の増加を認めた。 (2)-2)TNF-α添加後24~120時間の培養により培養時間に依存した培養上清中アクチビンA濃度の上昇を認めた。 (2)-3)TNF-αと抗TNF-α抗体の同時添加により、TNF-αによるアクチビンA分泌の増加は抑制された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Yumiko Abe et al.: "Activin A levels in rat fetuses of severe diabetic mothers."J Perinat Med. 31Supple 1. 127 (2003)
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[Publications] 安部由美子 他: "黄体機能不全と不妊"産婦人科の世界. 52・12. 1929-1940 (2003)
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[Publications] Masao Igarashi et al.: "High CD44 content in ovarian endometriotic cysts."Fertil Steril. 80・4. 1065-1066 (2003)