2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15591753
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
杉野 法広 山口大学, 医学部, 教授 (10263782)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝口 修司 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (60359908)
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Keywords | 黄体 / 血管新生 / 血管成熟 / 血管漏出性 / 再生医学 / Angiopoietin |
Research Abstract |
【目的】 黄体の形成には、適切な血管網の構築が必要であるが、これには、血管新生のほかに血管の質的な変化、すなわち血管の成熟も重要である。そこで、ラットを用い、黄体内血管の成熟過程とその調節機構を検討した。 【方法と成績】 (1)血管の成熟過程を血管漏出性の変化により評価した。血管漏出性はEvans Blue (EB)を静注後、摘出した黄体より抽出したEB量を黄体の血管数で除したものとした。黄体内血管の漏出性は黄体期の初期に高値を示したが、中期に向かい低下し、その後は変化なかった。すなわち、黄体内の血管は黄体の発育と共に成熟することが明らかとなった。 (2)血管の成熟におけるAngiopoietin-1 (Ang-1)とAng-2の関与を検討した。免疫組織染色で両者とも黄体細胞に発現がみられ、特に、Ang-1は黄体期中期に強く発現していた。Ang-1 mRNA発現は、初期から中期にかけて増加したが、後期には低下した。一方、Ang-2 mRNA発現は、初期には高値を示したが中期以降は低値であった。 【結論】 以上より、黄体の発育に伴い、黄体内の血管は機能的に成熟し安定することが明らかとなった。さらに、この過程にはAngiopoietin系が関与することが示唆された。
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[Publications] Takiguchi S.et al.: "Differential regulation of apoptosis IN THE corpus luteum of pregnancy and newly formed corpus luteum after parturition in rats"Biology of Reproduction. (in press). (2004)
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[Publications] Sugino N.et al.: "Withdrawal of ovarian steroids stimulates prostaglandin F2a production through nuclear factor-kB activation via oxygen radicals in human....."Journal of Reproduction and Development. (in ptess). (2004)