2003 Fiscal Year Annual Research Report
卵巣・子宮内膜における血管新生の促進因子および抑制因子の産生調節に関する研究
Project/Area Number |
15591766
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Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
河野 康志 大分大学, 医学部, 助手 (40274758)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶺 真一郎 大分大学, 医学部, 助手 (00336273)
宮川 勇生 大分大学, 医学部, 教授 (70040607)
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Keywords | 卵胞液 / 顆粒膜細胞 / 子宮内膜 / 血管新生 |
Research Abstract |
今年度は採取した子宮内膜より子宮内膜間質細胞を分離・培養を行い、vascular endothelial growth factor (VEGF)、thrombospondin (TSP)-1の産生の検討を行った。 VEGFは子宮内膜間質細胞においてepidermal growth factor (EGF)の添加により産生が促進した。しかし、interferon (IFN)-γの添加により産生が抑制された。 一方、TSP-1は子宮内膜間質細胞においてepidermal growth factor (EGF)の添加により産生が抑制されたがIFN-γの添加により産生が促進した。 一方、卵胞液中のVEGF、basic FGF、HGFおよびangiogeninは血液中とそれらと比較して高濃度であった。また、卵胞中の細胞よりtotal RNAを抽出しRT-PCRを行ったところ、VEGF、basic FGF、HGFおよびangiogeninの各mRNAの発現が確認された。 各卵胞液をMarrs et al. (1984)の分類を用いてimmature、intermediate、matureに分類したところ、HGFはimmatureと比較してmatureが高値であり、basic FGFはimmatureと比較してmatureが低値であった。VEGFはimmatureと比較してmatureと有意な差はみられなかった。 卵胞液より顆粒膜細胞を分離・培養し、また顆粒膜細胞の継代培養細胞株であるGCla(熊本大学医学部、岡村教授より供与)も培養した実験ではcyclic AMP、EGFおよびinsulin-like growth factor (IGF)-1の添加でVEGFの産生は促進した。 他については現在検討中である。
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