2004 Fiscal Year Annual Research Report
子宮内膜組織再構築機構の解析と子宮内膜再生療法の臨床応用に向けての基礎的研究
Project/Area Number |
15591773
|
Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
梅咲 直彦 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20106339)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 哲二 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (80275255)
尾谷 菜緒子 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (80343424)
八木 重孝 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (60372869)
|
Keywords | 子宮内膜 / 幹細胞 / 子宮内膜症 / 子宮腺筋症 / 成長因子 / 細胞分化 |
Research Abstract |
(1)ヒト子宮内膜幹様細胞の細胞生物学的性状解析:正所性子宮内膜組織由来幹様細胞は形態学的に多様で、子宮内膜組織が複数の未熟細胞の集団であることを証明した。各種分化系譜のより詳細な細胞間相互関係を明らかにするために、幹様細胞の細胞生物学的性状を可能な限り詳細に解析した。結果については執筆準備中である。 (2)ヒト子宮内膜幹様細胞の試験管内増殖分化誘導実験と子宮内膜細胞の分化系統樹の作成:我々は2つの新しい子宮内膜細胞の分化経路の存在を発見した。子宮内膜細胞からセルソーターで選択的細胞分取を行い、これまで発見した複数の分化現象についてin vitro分化誘導能も検証し、より詳細な細胞間相互関係を明らかにしてきた。結果については執筆準備中である。 (3)green mice細胞を用いたマウス子宮内膜再構築機構の解析:green mice由来細胞からセルソーター分別採取し、野生型マウスへの移植実験で証明している最中である。予備実験による条件決定に時間を費やしたために、まだ結論は出ていないが、今後も研究を継続する計画である。 (4)ヒト子宮内膜幹様細胞のマウス子宮内移植による子宮内膜再生療法の確立:免疫不全マウスにおけるヒト子宮内膜組織の再構築実験では、内膜組織再構築には複数種の幹様細胞が必要であることを既に証明した。今年度は、各種生理活性物質の調節性を検証した。結果については執筆中である。 (5)ヒト子宮内膜幹様細胞特異抗原の同定:単離子宮内膜幹様細胞でマウスを免疫し抗幹細胞モノクローナル抗体産生ハイブリドーマを樹立し、セルソーター分別採取を行い、内膜再生実験を試みたが、応用可能な幹細胞特異抗体は樹立できなかった。
|
Research Products
(5 results)