2003 Fiscal Year Annual Research Report
In vivoにおけるID蛋白による障害内耳細胞の新生増殖についての基礎研究
Project/Area Number |
15591825
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
小関 晶嗣 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (80315887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飛田 秀樹 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (00305525)
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Keywords | 内耳障害 / ID蛋白(転写因子) / 内耳細胞再生 / bHLH transcription factor / Homeobox transcription factor |
Research Abstract |
申請者が確立した内耳発達段階、ラットの胎生12日目の耳胞および生後5日目のラセン器よりの蝸牛外有毛細胞、支持細胞の前駆細胞候補の各々セルラインを遺伝子学的及び形態学的、に検討しその性格を決定した。 詳細は以下の如くである。 確立した細胞ラインからグアニジン・フェノール法にてRNAを抽出後、現在までに明らかにされてきている有毛細胞マーカー遺伝子オンコモヂリン、カルレチニン、マイオシン7a、幼若神経細胞マーカー遺伝子ネスチン、Brn3.1の遺伝子発現状況をRT-PCRで調べ、また同時に各セルラインの細胞を免疫染色を用いて、細胞レベルで発現蛋白の発現の所在を検討した。 セルラインの性格決定後、そのセルラインにおいて現在蝸牛有細胞毛細胞の発達の必須と考えられている転写因子(ID1、ID3を含む)の発現をRT-PCRを用いて検討した。 結果 5種類の生後5日目のラセン器よりのセルライン細胞(OC),1種類の胎生12日目の耳胞よりのセルライン細胞(OT)が蝸牛外有毛細胞、支持細胞の前駆細胞としての性格を示した。 これらの各々セルラインは、rHox,Hox1.11,Dlx-3,msx-1,msx-2,pem,rHkx,HomeoA等のHomeobox転写因子、Eprotein(E12),Hes1,Hes5等のbHLH転写因子の発現についても、特異的は性格を示した。 結果よりこれらのセルラインは異なった発達段階の内耳感覚前駆細胞と考えられ、そして感覚細胞に特異的なチャンネル蛋白、mechanoreceptors, motor proteins,有毛細胞の増殖と分化を制御する転写因子の研究に有用だと考えられた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 小関晶嗣: "Establishment and characterization of rat progenitor hair cell lines"Hearing research. 179(1-2). 43-52 (2003)
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[Publications] 小関晶嗣: "Identification of gene expression profiles in rat ears with cDNA microarrays"Hearing research. 175(1-2). 2-13 (2003)