2004 Fiscal Year Annual Research Report
ストレスが視覚(特に網膜機能を中心に)に及ぼす影響の検討
Project/Area Number |
15591870
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
門之園 一明 横浜市立大学, 医学部附属病院, 講師 (70275030)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 典彦 横浜市立大学, 医学部, 講師 (80264654)
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Keywords | 黄斑部 / 網膜微小循環 / ストレス刺激 / 硝子体手術 |
Research Abstract |
網膜黄斑部は中心視力を得るための重要な器官である。黄斑の微小循環は、蛍光眼底造影検査により定量化することは可能である。すでに、われわれは多くの疾患の黄斑微小循環を計測しており、循環速度の定量化は可能であることを証明した。現在、光の強度による黄斑の微小循環速度への影響を検討している。網膜の手術中に、与えられる光による微小循環への影響を検討中である。硝子体手術中には、通常ハロゲン光を用いており、この光の強度は、変換可能である。対象を、黄斑部疾患として、男性3人、女性2人、平均年齢67.3歳として、硝子体手術を行った症例とした。循環器疾患は見られていない。現在までの、結果では、100%の光源熱量では、黄斑循環速度は、約340μm/sであったのに対し、70%熱量では、黄斑循環速度は、約410μm/sへと改善した。このことは、光刺激により黄斑微小循環速度は、影響されていることを示唆している。おそらく、光熱量によるストレス刺激が、循環速度へ影響を与えていると考えられる。今後は、全身への薬物の投与による、循環への影響の評価が必要であり、高血圧による内服治療群と非内服群との比較を検討している。また、現在までに、本研究に付随して、硝子体手術に関連する光障害の研究を進めており、いくつかの業績をこの数年におて発表することが出来た。これらの業績を集約して、今後も、刺激による黄斑機能へ与える影響に関して検討を進める予定である。本研究をさらに継続することで、種々のストレスの種類をさらに拡大して、眼に与える影響を調べることが可能である。
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Research Products
(6 results)