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2003 Fiscal Year Annual Research Report

粘膜モデルを使った炎症性腸疾患の病因・病態の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 15591895
Research InstitutionHyogo Medical University

Principal Investigator

澤井 利夫  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (90351808)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤元 治朗  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90199373)
飯干 泰彦  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (10340994)
Keywordsヒト結腸癌細胞 / IL-1 / IL-6 / TNF-α / ホスホリパーゼA2 / 経粘膜電気抵抗
Research Abstract

ヒト結腸ガン細胞(Caco2)を培養皿上に散布し培養した。約一週間の培養でCaco2細胞は単層に広がり、粘膜細胞の形態をとり、粘膜モデルを培養皿上に形成した。次に炎症性サイトカイン3種類(IL-1、IL-6、TNF-α)それぞれ培養液に添加し、48時間培養した。つまり、培養液のみ、IL-1入り培養液、IL-6入り培養液及びTNF-α入り培養液それぞれで培養した4つのグループを作成した。次にそれぞれの粘膜モデルからRNAを抽出した。RT-PCRで増幅した後、Northern Blot法により細胞内のホスホリパーゼA2のRNA発現をベータアクチンとの比で半定量した。IL-6入り培養液グループでRNAの発現が他のグループよりも有意に増加していた。つまり、IL-6により細胞内のホスホリパーゼA2のRNA発現が増加した。さらにCaco2細胞を透過性のある膜上に散布培養し、同様に粘膜モデルを作製した。約一週間の培養でCaco2細胞は単層に広がり、粘膜細胞の形態をとることを確認した。同様のサイトカインの添加を行った。つまり、培養液のみ、IL-1入り培養液、IL-6入り培養液及びTNF-α入り培養液それぞれで培養した4つのグループを作成した。各々のサイトカイン入り培養液を添加後6時間、12時間、24時間で経粘膜電気抵抗を測定した。経粘膜電気抵抗は培養液のみのコントロールグループと比較して、IL-6入り培養液グループで有意に高値を示した。他グループはコントロールグループと同様の経過を示した。つまり、粘膜モデルの透過性はIL-6により低下した。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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