2004 Fiscal Year Annual Research Report
VEGF遺伝子導入による実験的自己組織移植法の開発
Project/Area Number |
15591898
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
高松 亜子 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20206874)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原科 孝雄 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (00090035)
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Keywords | 形成外科学 / 移植学 / 遺伝子治療学 / 国際情報交換 |
Research Abstract |
[実験1]継続実験 Wildマウス(成体)に対して、VEGFh165-pBLAST plasmid (Invirtogen) 6μgとLipofectin (invivogen) 24μ1によるDNA-liposome複合体を直接局所投与した。全身麻酔下に保定し、手術術3日前、手術時に、8mm間隔でソケイ部に皮弁の内外皮下、皮弁下筋肉内に直接注入した。細胞導入効率評価:7日後まで連日に皮弁の経過をデジタルカメラで撮影し、デジタル画像データを画像解析ソフト(ImageJ, NIH)にて計測、生存面積を算出した。 結果;遊離複合組織移植の場合には18.4%(対照群24.7%)で移植組織片の生存率が減少したが、縦型有茎ソケイ皮弁では60.1%(対照群48.4%)と増加した。生存面積には動物個体によるばらつきが大きく統計的有意差が認められず、予定していた組織切片の解析に進むことができなかった。 [実験2] マウスに作成するソケイ部の皮弁下に0.3mm厚のシリコンプレートを留置し、細胞導入効率評価を、[実験1]と同様に行い、DNA-liposome複合体による移植組織片への効果を検討した。 結果;遊離複合組織移植の場合には10.3%(対照群3.4%)で組織移植片の生存率が増大したが、個体差が大きく、予定していた組織解析が出来なかった。 両実験におけるばらつきの原因としてマウスソケイ部皮膚の薄さと機弱さが影響している可能性が推測された。海外共同研究者と打ち合わせを行ない、来年度は組織切片解析を試み、その結果をもとに実験法の修正を行なうことを検討している。
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