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2005 Fiscal Year Annual Research Report

Neovascularizationによる部分生体膵臓移植に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15591903
Research InstitutionThe Jikei University School of Medicine

Principal Investigator

武石 明精  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (00256405)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森 克哉  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (70366277)
石田 勝大  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (30286033)
Keywords膵移植 / 血管新生 / 腹直筋 / 糖尿病 / ランゲルハンス島
Research Abstract

目的:重症糖尿病の治療は、インスリン投与だけでは困難な場合があり、重症例では膵ランゲルハンス島移植や、膵臓移植が行われる。膵臓移植はその解剖学的構造から膵臓全体を移植する必要がある。生体の動静脈血行の明らかな筋肉や筋膜などの組織(キャリアー)を用い、膵体部〜尾部に縫合または包み込み、これらの組織間に生じる新生血管により、キャリアーの血行を利用した膵体部〜尾部のみの移植が可能である。サルを用い同一個体内で膵体尾部をこの方法で異所性に移植し、血糖値を通して移植したランゲルハンス島が正常に機能しているかを観察する。
実験:ニホンザルを用い実験を行う。手術3日前より、給餌後の血糖値を測定する。全身麻酔下に開腹後膵体・尾部を周囲組織から剥離する。左上腹壁動静脈を栄養血管とする腹直筋弁を挙上し、これで膵体・尾部を包むように縫着する。閉腹後、翌日より給餌を開始し、給餌後の血糖値を測定する。初回手術より2週後に2回目の手術を行う。全身麻酔下に開腹術を施行する。左腹直筋で被覆した膵体・尾部を膵頭部から切断し、膵頭部は摘出する。閉腹後、翌日より給餌を開始する。給餌後に血糖値を測定する。2回目手術後2週で開胸術を施行し、左内胸動脈より墨汁を注入しキャリアーとして用いた左腹直筋を染色する。その後検体を採取する。採取した検体は、ホルマリン固定後病理組織標本を作成する。
結果:術前から、2回目手術後2週目まで、血糖値は正常値を示した。作成した病理組織標本では正常なランゲルハンス島が観察された。また、膵臓内に内胸動脈より注入した墨汁が観察された。
考察:本結果より腹直筋で被覆した膵体・尾部はneovascularizeされ、正常な内分泌機能をもっていることが確認された。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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