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2003 Fiscal Year Annual Research Report

ティッシュエンジニアリング手法を用いた皮膚再建に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15591908
Research InstitutionSt. Marianna University School of Medicine

Principal Investigator

熊谷 憲夫  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (30103477)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井上 肇  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (60193603)
Keywords真皮 / 再生組織 / 培養表皮 / 線維芽細胞 / フィブリン / 血管新生
Research Abstract

本年度の研究において、フィブリンゲル中にあらかじめ培養されていた線維芽細胞を播種後、この細胞が増殖し立体的な線維芽細胞マトリクスを作成するか否かについて検討した。その結果、一立方センチに106細胞の割り合いで線維芽細胞を培養すると組織化学的所見を見る限り極めて早期(2-4日)に立体的な増殖が認められ、10日-14日後にかなりの高密度でフィブリンゲル内に細胞が増殖している事が確認された。しかもこの再生真皮上に表皮細胞の培養も可能であり、再生皮膚構築の可能性が示された。しかしながら、現状では、表皮細胞ならびに線維芽細胞の産生するMMPによりフィブリンネットワークの酵素消化が起こり、長期間の培養によって構造破壊が起こった。この対策のためには、蛋白分解酵素阻害薬を添加する方法が考えられたが、今回我々はフィブリンゲル内にある種の蛋白質を混入させて物理強度を増すと共に、蛋白質分解酵素抵抗性を持たせ維持管理期間の延長を可能とした。
一方、このハイブイリット型の再生皮膚は移植床からの血行が得られなければ生着を望めない。従って、生着効率をあげるためには移植床の血行再開通(血管新生)が必須である。血管新生に関わる増殖因子としてはVEGFが有名であるが、表皮細胞や線維芽細胞からのVEGF産生が、再生医療デバイスとして完成した時にも維持されている事は大変重要である。そこで、次年度においては我々が既に報告している表皮細胞、線維芽細胞からのVEGF産生とその制御機構が再生皮膚の状況で如何に変化しあるいは維持されているか、それに伴う血管新生が如何に制御されているかについて検討を加える。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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