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2004 Fiscal Year Annual Research Report

唾液腺腫瘍の発生・進展と特異な形態形成に関わる遺伝子,タンパクの変化に関する検討

Research Project

Project/Area Number 15591935
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

小川 郁子  広島大学, 病院, 講師 (70136092)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高田 隆  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (10154783)
宮内 睦美  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (50169265)
工藤 保誠  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (50314753)
Keywords唾液腺腫瘍 / 細胞分裂制御因子 / rRNA methylase / Aurora-A / Aurora-B / 細胞株化
Research Abstract

唾液腺腫瘍の病理診断や治療法の選択、予後推測に役立つデータの蓄積を目的に、昨年度に引き続き、タンパクならびに遺伝子発現の変化の検討を主に臨床材料を用いて行い、以下の知見を得た。
1.rRNAの安定化を通じて細胞の分化や増殖に関係することが推測されているrRNA methylaseであるSAKIのC末に対する抗体を用いた免疫染色により、まず、悪性腫瘍における発現の上昇を口腔扁平上皮癌と非腫瘍性扁平上皮とで確認し、唾液腺ならびに各種腫瘍型で比較した。その結果、正常唾液腺では陰性あるいは核内に弱い発現しかみられないSAKI C末が、悪性腫瘍である粘表皮癌や腺様嚢胞癌では多くの腫瘍細胞に強く発現されていた。一方、良性腫瘍では、多形性腺腫では組織構築に関わらず弱い発現しかみられなかったが、Warthin腫瘍では悪性腫瘍と同様の強い発現がみられ、腫瘍型により発現レベルが異なっている可能性が示唆された。Western blotによる確認や遺伝子レベルでの変化についての検討を行う予定である。
2.細胞増殖のG2/M期の進行に関与し、その変化が染色体分配の異常を介しての核異型や造腫瘍性をもたらすことが示されているAurora-A,-Bについて、扁平上皮癌での発現上昇を確認し、唾液腺腫瘍における発現の変化を検討した。その結果、Aurora-Aは、唾液腺組織では核に弱く染まるのに対して、悪性腫瘍では核ならびに細胞質に強い発現がみられた。一方、Aurora-Bは、悪性腫瘍では分裂中期の染色体上に強く、それ以外の細胞核にも散在性に認められ、正常唾液腺では、ごく少数の核に発現されているのみであった。どちらも悪性腫瘍での発現上昇が推測されたことから、悪性化に関連している可能性が推測された。
3.唾液腺腫瘍の分化を検討する目的で、腺様嚢胞癌の細胞株の樹立をhTERT遺伝子の導入により行いつつある。

  • Research Products

    (1 results)

All 2004

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Papillary-cysticな組織構築を広範に示した腺上皮-筋上皮性唾液腺腫瘍の2例2004

    • Author(s)
      小川 郁子
    • Journal Title

      第49回日本唾液腺学会抄録集

      Pages: 34-35

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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