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2004 Fiscal Year Annual Research Report

唐辛子カプサイシンの口腔内感覚受容機構の解明

Research Project

Project/Area Number 15591938
Research InstitutionKYUSHU UNIVERSITY

Principal Investigator

城戸 瑞穂  九州大学, 歯学研究院, 助教授 (60253457)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田中 輝男  九州大学, 歯学研究院, 教授 (60077667)
山座 孝義  九州大学, 歯学研究院, 助手 (80304814)
Keywordsカプサイシン / VRI / 味覚 / 痛み / 神経 / 感覚 / 侵害受容 / ラット
Research Abstract

唐辛子の主成分で脂溶性の刺激物質であるカプサイシンは食べるとひりひりした熱感、唾液の分泌や発汗などを引き起こすことは良く知られている。1997年に単離されたカプサイシンの受容体は非特異的イオンチャネルで、カプサイシン、熱、酸でチャネルが開き、ニューロンを活性化させることが知られてきた。そこでカプサイシンが、口腔内でどのように受容されているかを明らかにすることを目的として、侵害受容ニューロンにおいて、痛み伝達にかかわるシグナル伝達分子として注目されている、MAPキナーゼの活性化がカプサイシン刺激により、変化するのかを調べた。
実験には6〜8週齢の雄性ラットを用い、カプサイシンの刺激を行った。その後VR1特異的抗体あるいはリン酸化特異的MAPキナーゼの抗体を用いて免疫組織化学あるいは免疫細胞化学的に染色を施した。その結果カプサイシンの刺激をした動物では、溶媒で刺激した動物に比べて、リン酸化MAPキナーゼ陽性の神経が増えていた。特に舌の味蕾あるいは味蕾上皮下の神経叢において密に分布していることがわかった。さらに、二重あるいは三重染色により、一部は神経ペプチドとの共存あるいはレクチンIB4との共存が認められた。
カプサイシンによる刺激により侵害受容ニューロンの一部が関与していること、さらにそれに加えて、味覚に関与していると考えられる味神経にもMAPキナーゼの活性化が認められた。このことから、唐辛子を食べた時にひりひりと感じる、辛味には三叉神経あるいはそれ以外の神経成分の関与している可能性も推察される。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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