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2003 Fiscal Year Annual Research Report

唾液腺主導管上皮の機能的・形態的解析-VII.主導管上皮の分子生物学的研究-

Research Project

Project/Area Number 15591961
Research InstitutionFukuoka Dental College

Principal Investigator

佐藤 敦子  福岡歯科大学, 歯学部, 助教授 (20099047)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森山 構成  福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (10265275)
Keywordsラット顎下腺 / 主導管上皮 / G蛋白質 / 免疫電顕組織化学 / Protein A-コロイド金法
Research Abstract

受容体と共役しているG蛋白質の主導管上皮における存在を研究することにより、主導管構成細胞の受容体の解明を行い、ラット顎下腺主導管上皮の機能を明らかにする目的で次の研究を行った。
G蛋白質(Goα,Gαgust,Gαq,Gαz)の主導管上皮(tuft細胞、明調細胞I,II型、暗調細胞)における分布を光顕および免疫電顕組織化学により明かにした。
光顕(Protein A-コロイド金-銀増感法):Gαgustに関しては主導管の横断切片に於いて1また2個の細胞が銀の粒子に強く反応した。Gαoに関しては細胞全体に銀の粒子が観察される細胞と細胞頂部に銀の粒子が観察される細胞が存在していた。Gαqに関してはほとんどの細胞の頂部にごくわずか銀の粒子が観察された。Gαzに関してはどの細胞にも銀粒子はまったく観察されなかった。
免疫電顕組織化学(Protein A-コロイド法):光顕の結果と一致する結果が得られた。Gαgustに関してはtuft細胞の微絨毛と核上部また下部に存在し、微絨毛との関係が示唆されている小胞の付近にコロイド金の粒子が観察された。Gαgustは味蕾の味細胞にも発現していて、tuft細胞も化学受容細胞である可能性が示唆された。管腔内を流れる唾液の状況をモニターし、他の細胞にイオン、何らかの物質の添加や吸収を指令しているのかもしれない。Gαoに関してはtuft細胞ではGαgustと同様な染色動態が観察された。明調細胞I, II型、暗調細胞にも金粒子の発現が観察された。Gαoは中枢神経に発現し、腎臓の細胞にも発現している。Gαoはカルシウムのシグナリングに関与しているという。カルシウムは分泌などのエクソサイトーシスには必須のものである。明調細胞の管腔直下には小胞が観察されるが、この小胞も何らかの物質を含有し、エクソサイトーシスをしている可能性が考えられる。tuft細胞の頂部小胞内には球状のものが観察されるが、これらがエクソサイトーシスしていることも考えられる。今後は主導管を構成する細胞にどのようなリセプターが存在しているか研究することが必要である。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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