2005 Fiscal Year Annual Research Report
唾液腺主導管上皮の機能的・形態的解析-VIL主導管上皮の分子生物学的研究-
Project/Area Number |
15591961
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
佐藤 敦子 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (20099047)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森山 耕成 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (10265275)
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Keywords | 顎下腺主導管上皮 / G蛋白質 / mRNA / H^* / K^+ATPase / Acidosis / Alkalosis / 免疫電顕 / ラット |
Research Abstract |
1)ラット顎下腺主導管上皮の機能を明らかにする目的で,主導管上皮に存在するG蛋白質の研究を行った。Ga-gustducinとGa-Oの存在を光顕的に明らかにした。 Ga-gustducinのmRNAが主導管を構成する5種類の細胞(明調細胞I型とII型,tuft細胞,暗調細胞,基底細胞)のどの細胞に存在するかを調べた。 免疫電顕でGa-gustducinが存在していたtuft細胞と明調細胞II型細胞に形態的に一致する細胞に反応がみられた。 2)顎下腺導管系は体内の有害物質の排泄を行う事がしられているが,腎臓と同様に生体のpH維持に関与しているかどうか調べた。体内を酸性状態,またアルカリ性状態にした時,主導管上皮のH^+/K^+ATPaseの変動を光顕,免疫電顕で検討した。 光顕免疫染色 コントロール群では主導管の各細胞全体が反応を示すが,酸性状態にしたときには管腔側の細胞質にH^+/K^+ATPaseの強い反応がみられた。またアルカリ性状態にした時にはH^+/K^+ATPaseの反応は弱かった。 電顕免疫染色 酸性状態にした時には明調細胞I型とII型,暗調細胞の頂部に存在する小胞周囲,管腔の形質膜にコロイド金の粒子が落ちていた。またアルカリ性状態にしたものと微細構造を比較してみると酸性状態にしたものでは管腔直下に小胞が増加していた。
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Research Products
(2 results)