2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15591971
|
Research Institution | NAGASAKI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
岡元 邦彰 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (10311846)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 有三 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (20014128)
坂井 詠子 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (10176612)
中山 浩次 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80150473)
|
Keywords | Arg-gingipain / cysteine proteinase / Lys-gingipain / periodontitis disease / Porphyromonas gingivalis / transport |
Research Abstract |
歯周病原性細菌Porphyromonas gingivalis(P.g.)の産生する2つのシステインプロテアーゼRgpとKgpは歯周疾患の発症および進行に重要な役割をしていると考えられている。非常におもしろいことに、これら2つの酵素はプロテアーゼドメインと血球凝集素ドメインの2つの機能ドメインをもつ構造上類似した酵素である。これらのドメインの役割を調べるために、2つの中の一つKgpのP.g.を利用した発現系を、確立することを試み、活性型のKgpを発現させることに成功した。そこで今年度は、Kgpの活性中心に点変異を導入に、活性中心の決定を行った。Kgpの予測される活性中心には248番目と249番目に2つのシステインが存在しているため、これら2つをアラニンに置換したコンストラクトを作製し、前回のP.g.発現系と同様の手法を用い変異体を作製した。2つのシステインをなくすとウエスタンブロット法ではKgpの免疫反応物が認められるものの、この変異体には活性が認められないことから、これらのどちらか、あるいは両方がKgpの活性に必要であることが明らかとなった。そこで、さらにそれぞれのシステインをアラニンに置換したコンストラクトを作製することを試みた。248番目のシステインをアラニンに置換したものでは活性が認められたことから、これらは活性には関係ないことが予測された。現在、249番目のシステインをアラニンに置換したものを作製中であるが、この変異体が完成すればKgpの活性中心が同定できるものと思われる。
|