2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15591982
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
梨田 智子 日本歯科大学, 新潟歯学部, 講師 (10133464)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 あかね 日本歯科大学, 新潟歯学部, 講師 (60180080)
下村 浩巳 日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (40139259)
吉江 紀夫 日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (30095278)
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Keywords | 耳下腺 / モータータンパク質 / 細胞骨格 / 分泌顆粒 / アミラーゼ / キネシン / ミオシン / ダイニン |
Research Abstract |
アミラーゼ分泌におけるモータータンパク質および細胞骨格の役割を検討した。 (1)分泌顆粒膜のモータータンパク質および細胞骨格タンパク質を検索した。ミオシン,ubiquitous kinesin(Kif5B),およびDynein/dynactin p150/dynactin p50複合体の存在がわかった。これらのレールであるtuburinも分泌顆粒膜上に存在し,またactinも確認された。 (2)アミラーゼ分泌における細胞骨格およびモータータンパク質の役割を検討した。 Isoproterenol刺激によるアミラーゼ分泌はcytochalasinDおよびjasplakinolideにより抑制されたが,colchicineによっては抑制されなかった。Calbamylcholine刺激によるアミラーゼ分泌はこれら全てにより抑制された。さらにミオシンATPase阻害剤である2,3-butanediene monoximeはcarbamylcholine刺激による分泌を抑制したが,isoproterenolによる分泌は抑制しなかった。すなわち,β-adrenergic刺激による分泌にはtuburinは関与せず,actinが関与していた。しかし,actin上の輸送タンパク質であるミオシンは関与していなかった。一方,muscarinic/nicotinic刺激による分泌には,tuburinおよびactinが関与し,tuburinのdynein/dynactin複合体が,またactin上のミオシンが輸送タンパク質として関与することがわかった。 (3)β-adrenergic刺激による分泌には細胞骨格およびモータータンパク質を介さない輸送系があることが示唆された。
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Research Products
(6 results)