2004 Fiscal Year Annual Research Report
誤嚥性肺炎予防のための粘膜ワクチン-粘膜免疫応答に関する生物学的検討-
Project/Area Number |
15592005
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
妻鹿 純一 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (40190946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 陽子 (大塚 陽子) 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (50349974)
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Keywords | 粘膜免疫 / 誤嚥性肺炎 / 口腔細菌 / IgA / 加齢 |
Research Abstract |
ケモカイン特異cDNAを発現プラスミドに組み込んだpORF-mLTN(pLTN),pORF9-mRANTES(pRANTES),pORF5-mMCP-1(MCP-1)を使用し、粘膜アジュバンド効果について検討を行った。C57BL/6マウスを用い、OVAと各プラスミドの混合液を用いて経鼻免疫を行った。実験群は以下の通である。A群pLTN、B群pRANTES、C群pMCP-1、D群pLTN+pRANTES、E群pLTN+pMCP-1、F群pRANTES+pMCP-1。 単独投与群ではpLTNがより効果的であったが、粘膜面への特異抗体誘導というには不十分な結果であった。そこでプラスミド2種類混合投与を行った。血清中のOVA特異抗体価はF群においてIgGは検出されたが、IgAは検出されなかった。D、E群においてはpLTN単独投与群であるA群に対して、より高い値のIgG、IgAが検出された。唾液、糞便抽出液中の抗OVA IgAはD、E群で検出されたがF群では検出されなかった。鼻腔洗浄液に関しては、D、E群ではIgA, IgG共に検出され、A群に比べD、E群の方が抗OVA IgA, IgGとも高い値を示した。次にOVA特異抗体産生細胞数(AFC)をOVA特異ELISPOT法により測定したところ,脾臓と顎下腺におけるOVA特異IgA及びIgG AFCの存在おいてはD、E群においてA群以上のAFCが確認された。次にOVA特異的T細胞応答の解析を目的として、脾臓、頚部リンパ節のCD4^+T細胞によるリンパ球増殖活性を測定した。OVA特異的細胞増殖活性についてはA、D、E群それぞれにおいて脾臓で4.5、9.7、5.6倍、頚部リンパ節において2.3、6.2、7.1倍コントロールよりも高い細胞増殖を示した。以上の結果は二種類同時投与法が粘膜アジュバンドとして優れていることを示している。
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Research Products
(1 results)