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2005 Fiscal Year Annual Research Report

誤嚥性肺炎予防のための粘膜ワクチン-粘膜免疫応答に関する生物学的検討-

Research Project

Project/Area Number 15592005
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

妻鹿 純一  日本大学, 松戸歯学部, 教授 (40190946)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田中 陽子 (大塚 陽子)  日本大学, 松戸歯学部, 講師 (50349974)
Keywords誤嚥性肺炎 / 粘膜ワクチン / 口腔細菌 / IgA / 加齢
Research Abstract

C57BL/6マウスを用い、OVA 100μgと各プラスミド(pLTN, pMCP-1)50μgの混合液6μlを用いて経鼻免疫を行った。実験群にはエンプティープラスミド(pORF)投与群、pLTN単独投与群、pMCP-1単独投与群、およびpLTNとpMCP-1との混合投与群を設定した。免疫は一週間おきに3回行った。各週免疫時及び最終免疫より7日後のOVA特異的抗体応答、CD4^+ T細胞の細胞増殖活性能及び細胞培養上清中のサイトカインレベルを測定した。また、一部の実験では免疫開始以降、1週間ごとに10回、特異的抗体反応を測定した。さらに、鼻咽頭関連リンパ組織(NALT)、頸部リンパ節および脾臓における樹状細胞の発現頻度をフローサイトメトリーによって解析し、以下の結果を得た。
pLTNとpMCP-1混合投与群はpLTNの単独投与群やpMCP-1の単独投与群に比べ、そのアジュバント効果が顕著に認められた。この結果は、二種類のプラスミド投与による相加作用効果によって得られているものと考えられる。つまりpLTNとpMCP-1とを加えることによって、より効果的な粘膜アジュバントとして作用することが示唆された。さらに、pLTNとpMCP-1の混合投与群は長期にわたるOVA特異的抗体を維持することが分かった。代表的な粘膜アジュバントであるコレラトキシンを使用した場合でも追加免疫をしない限り、唾液中の抗OVA IgAは最終免疫から14日で減少に転じることが報告されている。一方、pLTNとpMCP-1の混合投与群は、追加免疫なしに最終免疫以降、唾液中の抗OVA IgA抗体価が8週間を超え長期間維持された。以上の結果から、本研究はpLTNとpMCP-1の混合投与が経鼻アジュバントとして有効であることを強く支持するものである。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Combination of Nasal Lymphotactin and Macrophage Chemoattractant Protein-1 Expressing Plasmids Elicits Antigen-Specific Salivary S-IgA Antibody Immunity2006

    • Author(s)
      Takanari MIZUNO, et al.
    • Journal Title

      Int J Oral-Med Sci (印刷中)

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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