2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15592017
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
海老原 新 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (60251534)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 隆知 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (60323698)
竹田 淳志 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (50227021)
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Keywords | 歯髄 / 歯髄診断 / PDD / 歯髄疾患 |
Research Abstract |
歯髄疾患に対する光線力学的診断法・治療法の応用を検討するために基礎的検討を行った。すなわち、ヒト歯髄を抜随後、直ちに凍結・包理を行い、その後、厚さ約10μmの凍結切片を作成し、得られた切片を各種波長にてexcitationを行い、切片を各種波長でdetectionし、歯髄組織からのfluorescence値を測定し、病理診断との関連性を検討した。その結果、炎症歯髄において366nmの波長でのexcitationにおいては550nm付近にfluorescence値のpeakがあること、同じく405nmでは500〜530nm、440nmでは550nm付近にfluorescence値のpeakがあることが判明した。今後、症例数を集めるとともに、病理診断との関連性について検討し、さらに、至適excitation/detectionのコンビネーション、および2種類以上のexcitation/detectionのコンビネーションのfluorescence値を組み合わせることにより、診断精度が向上するかどうか検討を加えていく予定である。 また、波長1,064nmのNd : YAGレーザーは色特異性を有するために、歯質に吸収されず、透過・散乱するために歯牙硬組織への応用が困難であった。これに対して青色・黒色等の色素をphotosensitizerとして応用さてきた。しかしながら、臨床的に口腔内で色素は使用困難であった。そこで3%酸化チタン水溶液をphotosensitizerとして用いたところNd : YAGレーザーによく反応し、光線力学的診断法・治療法への応用の可能性が示唆された。今後、各種波長の光あるいはレーザー、様々なinitiater、photosensitizerを用いて歯髄疾患に対する光線力学的診断法・治療法の臨床応用を検討していく予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] T.Anjo, A.Ebihara, A.Takeda, M.Takashina, H.Suda: "Application of Er : YAG laser to retrograde cavity preparation"ICS Lasers in Dentistry. 1248. 265-267 (2003)
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[Publications] A.Ebihara, M.Takashina, T.Anjo, A.Takeda, H.Suda: "Removal of root canal obstructions using pulsed Nd ; YAG laser"ICS Lasers in Dentistry. 1248. 257-259 (2003)
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[Publications] A.Takeda, T.Anjo, M.Takashina, A.Ebihara, H.Suda: "Apicoectomy using Er : YAG laser-a clinical study"ICS Lasers in Dentistry. 1248. 261-263 (2003)
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[Publications] H.Suda, M.Takashina, A.Ebihara, T.Anjo, A.Takeda: "Use of high-power Nd : YAG laser in endodontics"ICS Lasers in Dentistry. 1248. 9-12 (2003)