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2003 Fiscal Year Annual Research Report

歯髄細胞における温度感受性受容体VR-1の発現とその機能解明

Research Project

Project/Area Number 15592024
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

徳田 雅行  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (20253891)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 長岡 成孝  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (10155913)
鳥居 光男  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30116066)
Keywords歯髄細胞 / 温度感受性受容体 / VR-1 / 炎症性サイトカイン / TNF-a / IL-6 / MAPK / アポトーシス
Research Abstract

私たちは、ヒト歯髄培養細胞を用いて熱感受性受容体であるVR-1の発現とその機能解析を調べているが、現在まで以下のような結果を得ている。
1.ヒト歯髄培養細胞は、VR-1を構成的に発現しており、熱刺激等にその発現は影響を受けなかった。
2.45℃の熱刺激、カプサイシン刺激、pH6の酸刺激は、培養歯髄細胞における炎症性サイトカイン(TNF-α,IL-6)の発現を誘導した。また、それらはVR-1アンタゴニストであるカプサゼピンによって抑制ざれた。
3.カプサイシンは、歯髄細胞内の各種情報伝達因子MAPキナーゼ(p38,JNK,およびERK)の活性化を誘導した。また、それらはカプサゼピンにより抑制された。
4.カプサイシン刺激によるIL-6発現誘導は、各種MAPキナーゼ阻害剤(SB203580,SP600125,U0126)の前処理により抑制された。
5.TNF-αの核内転写因子NF-κB活性化誘導に対して、カプサイシンはその誘導を抑制した。
以上より、ヒト歯髄細胞上には熱感受性受容体VR-1が発現しており、炎症性サイトカインの発現に関与していることがわかった。また、その細胞内伝達にはMAPキナーゼが関与しているが、NF-κB非依存的な経路であることが示唆された。また、筆者らは別系にてVR-1の活性化にて痛覚に関係する神経ペプチド(サブスタンスPとカルシトニン遺伝子関連タンパク)の発現誘導を確認していることから、VR-1が歯髄炎症などの痛みの誘発にも関係している可能性を突き止めており、現在その臨床的裏図付けを検証中である。さらに、現在VR-1による歯髄細胞のアポトーシスの誘導の可能性も同時に調べており、歯髄炎から歯髄壊死に至るまでの経路を明らかにできると考えている。平成16年度は、主にVR-1の機能解析を中心に研究を進める予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Tokuda M, Miyamoto R, Nagaoka S, Torii M: "Substance P enhances expression of lipopolysaccharide-induced inflammatory factors in dental pulp cells"Journal of Endodontics. (in press).

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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