2003 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者立脚型アウトカム評価を用いた歯科医療の位置付けの確立
Project/Area Number |
15592064
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
北川 昇 昭和大学, 歯学部, 助教授 (80177831)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下平 修 昭和大学, 歯学部, 助手 (30235684)
積田 正和 昭和大学, 歯学部, 助教授 (00138504)
佐藤 裕二 昭和大学, 歯学部, 教授 (70187251)
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Keywords | 高齢者立脚型アウトカム / 高齢者 / QOL / SF-36 ver1.2 / 包括的健康関連QOL尺度 / 疾患特異的QOL尺度 / 8つの尺度 / 国民標準値 |
Research Abstract |
1.目的 歯科医療の分野においてエビデンスの必要性は浸透してきており、科学的根拠に基づいた明確な医療行為の提供が望まれている。しかし、いまだそれを確立するための研究報告は見られない。そこで、高齢者を対象とした歯科治療の満足度の自己評価(高齢者立脚型アウトカム)を集計すると共に、包括的に健康関連QOLの向上との総合的な関連性の解明を行うことを目的とした。 2.方法 同意の得られた高齢者(65歳以上の有病者と70歳以上の方)を対象にQOLの評価を行った。被験者には、本研究の意義、方法などを十分に説明の上、同意の得られた場合にのみ実施した。初診時の術前評価としてSF-36 ver1.2(包括的健康関連QOL尺度)を用いた。さらに、それぞれの対象者が持っている全身の合併症を調査し、それぞれの疾患別に存在するQOLの評価法(各種疾患特異的QOL尺度)を用いて同時に評価を行った。 3.結果と考察 SF-36の結果は8つの尺度(身体機能、心の健康、身体的日常役割機能、精神的日常役割機能、体の痛み、全身的健康感、活力、社会生活機能)で数値化される。この数値を付属のスコアリングプログラムに入力することで対象者の性別、年齢を考慮した日本国民における偏差値を算出することが可能となる。今回、QOLの変化の推移として8尺度のそれぞれの変化率、8尺度の国民標準値に対する変化率を算出し、記録を行った。
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