2004 Fiscal Year Annual Research Report
低収縮性低粘性ウレタン系モノマーを用いたコンポジットレジンの開発
Project/Area Number |
15592074
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
岡村 弘行 日本歯科大学, 歯学部, 講師 (40095089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮坂 平 日本歯科大学, 歯学部, 講師 (40147773)
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Keywords | コンポジットレジン / 低収縮 / 低粘性 / ウレタン系モノマー / 機械的性質 |
Research Abstract |
低収縮性があり低粘性をもつ新規に開発したTSR-4601X-01(4官能系ウレタン系メタクリレートモノマー)をベースとして新たに希釈剤モノマーを用い、これにモノマーの低粘性をだすためビスフェノールAジアクリレート系混合モノマーを加えフィラーの含有率の向上について調べた。ベースモノマーにジシクロベンタニルとモルホリンアクリレートを1:1に混合したモノマーを作製した。光重合開始剤はイルガキュア1700(チバ、ケミカル社)を用いた。 作製したTSR-4601X-01光重合型モノマーと市販低収縮性レジンのジーシーユニフィルフロープラスと比較した。 特に低収縮性を調べるため、超高速微小型レーザーセンサー(SUNX,HL-C1)を用いた。これは容積量を1.5gの試料長10-15mmを平滑ガラス板にセットし上方から光重合器(ジーシー、ハロゲン光)を使用し照射した。この結果,照射30秒後0.3-0.5mmの収縮を示しユニフィルフロー0.2-0.3mmにやや近い数値であった。 光照射による実用硬化深度は30秒照射で1.5-2.0mmとほぼ平均的であった。また、粘性試験は垂直に立てたガラス板上に一定体積の試作コンポジットレジン1.0gを取り1分後にその流動距離を計測した結果2-10mmの幅であった。 曲げ強さは1.0-2.3MPaでユニフィルフロー0よりやや大きな数値を示した。 今後はフィラーの組成および充填率を変化させたり、操作性を調べるためコーンプレート型回転粘度計などで物性的な面を試験するつもりである。さらに作製したTSR-4601Xシリーズ3種について詳しく試験して行きたいと思っています。
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