2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15592075
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
宮坂 平 日本歯科大学, 歯学部, 講師 (40147773)
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Keywords | 光触媒 / 酸化チタン / 抗菌性 / コンポジットレジン / 機械的性質 |
Research Abstract |
2次う蝕の防止という観点からコンポジットレジンへの抗菌効果の付与を目的として、酸化チタン光触媒をコンポジットレジンに適用するための研究を行った。前年度までの研究より、酸化チタン光触媒である、酸化チタン単体(テイカ(株)、結晶子径6〜180nm、比表面積280〜9m^2/g)のほうが酸化チタンにハイドロキシアパタイトを添加し対電極物質を混合した光触媒(信州セラミック製)より抗菌作用は大きいことが明らかとなったが、機械的性質に及ぼす影響を調べる必要が認められた。このため、これらの両方の光触媒を用いコンポジットレジンの試作を行った。bis-GMA+TEG DMAからなる混合モノマーとカンファーキノンを光重合開始剤とし、フィラーに平均粒径2μmの溶融石英粉末および50nmのマイクロフィラーを7:3の重量比で混合し、表面をシラン処理したハイブリッドフィラーを作製した。このフィラーに混合比率を変化させて酸化チタンを添加した混合フィラーを5〜30%添加したものを作製し、この混合フィラーを70wt%含む光重合型コンポジットレジンを作製した。次に、試作コンポジットレジンを光重合させた硬化体について、曲げ強さ、間接引張強さ、圧縮強さを測定し、酸化チタン混合による物性への影響を評価した。この結果、全体的には酸化チタンの添加率が増加すると機械的強度は減少するが、添加率が小さな領域では、有意差は認められなかった。
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