2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15592118
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
白土 雄司 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教授 (60117132)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 雅人 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (60136471)
兼松 隆 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教授 (10264053)
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Keywords | Ins(1,4,5)P_3 / PRIP / 細胞増殖 / 細胞生存経路 / イノシトール6リン酸 / Akt |
Research Abstract |
PRIP-1は我々がラット脳より見いだした新規のIns(1,4,5)P_3結合性タンパク質である。一方、PRIP-1のヒト型ホモログが、ヒト肺癌で第2染色体の長腕に存在する欠失領域中の遺伝子として報告され、PRIP-1が癌抑制遺伝子産物である可能性が示唆された。そこで、PRIP分子が細胞増殖や細胞生存に及ぼす影響について解明することを目指した。今年度は以下の結果を得た。(1)前年度に抗生剤によってPRIP-1の発現をON/OFF調節が出来る系をHeLa細胞(内在性PRIPを有していない)に構築したが、安定した細胞培養に困難を極めたため、ミフェプリストン(性ホルモンアンタゴニスト)を用いた同様の系を構築し直した。それらの細胞を用いてPRIP-1の有無による細胞増殖の相違を検討したが、PRIP-1の有無によって細胞増殖速度に差異は認められなかった。(2)PRIPタイプ1とタイプ2のダブルノックアウトマウス(DKO)の作成に昨年度成功したので、今年度はそれから得られる初代培養細胞の増殖速度を野生型のそれと比較したが相違は認められなかった。(3)InsP_6の効果について細胞延命機構に関わるAkt活性化の素過程を検討し、PI3Kは抑制しないが、その下流にある経路、すなわちPDK活性化、Akt活性化などを抑制することが分かった。その結果細胞死に至らすものと思われる。上記(1)の両HeLa細胞(すなわちPRIP-1の有無)を用いたが著明な差異は認められなかった。[^3H]InsP_6を加えて細胞培養すると細胞内に取り込まれてInsP_5やInsP_4へと代謝されて、これらが細胞死に有効と思われるが、PRIP-1の有無による代謝程度の相違は見られなかった。しかし、ヒストンをInsP_6と共に用いると効果があがることを明らかにした。
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Research Products
(3 results)