2003 Fiscal Year Annual Research Report
Adriamycinの三叉神経第3枝への注入に関する研究
Project/Area Number |
15592122
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
菅野 寿 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (10244394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川嵜 建治 福島県立医科大学, 医学部, 助教授 (70009653)
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Keywords | 三叉神経 / 三叉神経節 / アドリアマイシン / ラット |
Research Abstract |
アドリアマイシンの自家蛍光の特性を利用し、蛍光顕微鏡を用いて、三叉神経節内での下顎神経を支配する神経細胞郡の領域を明らかにするため,以下の実験を開始した。 Wistar系ラットを使用し、ネンブタール腹腔内麻酔後、オトガイ孔部を剖出し、アドリアマイシン溶液を下歯槽神経に注入。神経の逆行性軸索輸送により、アドリアマイシンを三叉神経節に到達させ、3日後に、ネンブタール腹腔内麻酔下にて、経心臓性に、2.5%パラホルムアルデヒドにて、灌流固定を行ない、三叉神経説を摘出する。摘出した組織を急速凍結して連続凍結切片を作製し、蛍光顕微鏡にて観察し、微弱な蛍光を顕微鏡デジタルカメラにて画像を撮影する。再構築ソフトを使用して、三叉神経節における下歯槽神経の神経細胞体が占める領域を構築する。 現在のところ、アドリアマイシンの蛍光が微弱であるため、アドリアマイシンの至適濃度の検索、アドリアマイシン注入後のラットの生存期間の検討、連続凍結切片の厚さをどの位にすれば解析に適しているかなどを検討中である。 濃度については、なるべく高い方が、有利であると考えられるが、生存期間については、アドリアマイシンが神経の逆行性軸索輸送によって送ばれる時間と、アドリアマイシンの蛍光が、観察可能な期間の両方を考慮する必要がある。また凍結切片の厚さは、数種類検討する必要があり、今後更に研究を進めていく予定。
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