2004 Fiscal Year Annual Research Report
リドカインの2相性変化における細胞内カルシウムイオン動態の検討
Project/Area Number |
15592128
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 健一 岩手医科大学, 歯学部, 講師 (90265174)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
城 茂治 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (20154411)
佐藤 雅仁 岩手医科大学, 歯学部, 助教授 (60215845)
坂本 望 岩手医科大学, 歯学部, 助手 (70285641)
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Keywords | 血管平滑筋 / カルシウムイオン / リドカイン |
Research Abstract |
本年度では、Fura-2/AMを負荷したブタ舌動脈血管平滑筋における(1)ノルアドレナリン(以下:NA)受容体刺激薬の作用機序、(2)高濃度KCl(以下高KCl)、NA、アドレナリン(以下Ad)投与時の各濃度リドカインの作用、について等尺性収縮および細胞内カルシウムイオン(以下:[Ca^<2+>]i)濃度変化を同時測定した。 (1)NA受容体刺激薬の作用機序について (1)カルシウムイオン(以下:Ca^<2+>)が細胞内貯蔵部位に存在し、細胞外液に存在しない場合 収縮張力は急峻に増加したのち、緩徐に減少し、[Ca^<2+>]iは一過性に増加したのち速やかに減少し静止時に戻った。 (2)Ca^<2+>が細胞内貯蔵部位および細胞外液のいずれにも存在しない場合 収縮張力および[Ca^<2+>]iの増加はみられなかった。 (3)Ca^<2+>が細胞内貯蔵部位には存在せず細胞外液に存在する場合 収縮張力および[Ca^<2+>]iは、緩徐に増加したのち一定値で持続相がみられた。 以上の結果より、NAによるブタ舌動脈血管平滑筋収縮において、一過性で急峻な[Ca^<2+>]iの増加を伴う初期相での急速な収縮の増大は、細胞内貯蔵部位からのCa^<2+>放出が関与し、その後の緩徐な[Ca^<2+>]i増加を伴う持続性収縮は細胞外からのCa^<2+>流入であることが示唆された。 (2)高濃度KCl(以下高KCl)、NA、アドレナリン(以下Ad)投与時の各濃度リドカインの作用について 0.5,1.0,10.0,20.0,50ug/mlリドカインを各種受容体刺激薬投与時に追加投与すると、舌動脈血管平滑筋では1.0ug/mlのリドカイン投与時に収縮張力および[Ca^<2+>]iの増加がみられた。リドカインによる舌動脈血管平滑筋収縮は[Ca^<2+>]iの増加が関与することが示唆された。
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