2004 Fiscal Year Annual Research Report
顎顔面領域における、神経障害による異所性疼痛発現メカニズムの研究
Project/Area Number |
15592149
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Research Institution | Hyogo College of Medicine |
Principal Investigator |
徳永 敦 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (70254521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 光一 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10212127)
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Keywords | orofacial pain / inferior alveolar nerve / ERK / glia / trigeminal ganglion / nerve injury / rat / immunohistochemistry |
Research Abstract |
1.モデル動物の作成 昨年度に引き続き、5週齢のSD系雄性ラットをペントバルビタール麻酔下、左側下顎骨をラウンドバーで切削し、下歯槽神経を露出させ、これを切断し神経障害モデルとした。コントロール群では下歯槽神経が露出しない程度に下顎骨を切削するに止めた。 2.免疫組織化学 下歯槽神経切断1週間および2週間後、whisker padにvon Frey filamentにより、60gの機械的刺激を90秒間与え、その30秒後に4%パラホルムアルデヒドで灌流固定を行い、患側の三叉神経節を取りだした。その後、厚さ5mの凍結切片を作成し、各種抗体で免疫組織化学法を行った。末梢組織への侵害刺激により誘導されるphosphorylated extracellular signal-related kinase(pERK),末梢神経への障害マーカーであるATF3,およびtumor necrosis factor-alpha(TNF-α)などのサイトカインレセプターの下流で働くNF kappa-Bについて検討した。 3.結果 いずれのtime points,刺激強度でもpERKは検出されなかった。また、NF kappa-Bは下歯槽神経切断により傷害を受けたと思われるニューロンでわずかに検出されたが、三叉神経第1枝、2枝領域では認められなかった。
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Research Products
(6 results)