2003 Fiscal Year Annual Research Report
咬み合わせ異常感覚の咬合学的・社会心理学的診断法に関する研究
Project/Area Number |
15592208
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
羽毛田 匡 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 助手 (20332629)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木野 孔司 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 助教授 (80143585)
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Keywords | 咬み合わせ異常感覚 / 不安 / 抑うつ / Hospital Anxiety and Depression Scale / Temperament and Character Inventory / デンタルプレスケール |
Research Abstract |
2000-2001年に,当科で行った顎関節症患者における多軸診断のための質問表を用いた調査データと初診時間診表の咬み合わせ異常感覚に関する質問項目の解析より,評価に用いた心理テストであるHospital Anxiety and Depression Scale (HADS)からの指標である状態不安の亢進が咬み合わせ異常感を有意に高める因子であることが示唆された.HADSは,身体症状に関する質問内容を含まず,被験者の時間的拘束が少ないことから,不安・抑うつの評価にこれを用いることとした.性格傾向の測定には,7項目に細分化された気質,性格の抽出が可能であるTemperament and Character Inventory (TCI)を選択することとした. 咬合診査に関して,健常被験者において,フイルム引き抜き試験,ブラックシリコーンによる咬合接触点診査,デンタルプレスケールによる予備的測定を行い,咬合力測定装置オクルーザー解析による咬合接触点との一致性について検討を行っている. 現在,来院患者より,選択基準である1)咬合感覚異常を主訴とする,2)年齢18歳以上,除外基準である1)年齢18歳未満,2)復位性顎関節円板転位を生じて3ヶ月以内,3)非復位性顎関節円板前方転位を生じて3ヶ月以内,4)抗不安薬,抗うつ薬,向精神薬を過去3ヶ月以内に服用していた,5)4ユニット以上のブリッジ補綴物の装着,6)第1大臼歯より前方にブリッジ補綴されていない歯牙欠損がある,に該当する被験者の確保を行っている.
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