2005 Fiscal Year Annual Research Report
抹消血リンパ球染色体変異の発現頻度と歯周病との関係及び歯周病予測に関する研究
Project/Area Number |
15592220
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
坪井 信二 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (30231442)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
犬飼 順子 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (40319190)
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Keywords | 健康日本21 / S.C.E. / アラメーダセブン / 歯の健康度得点 / ライフスタイル |
Research Abstract |
(目的) 近年、生活習慣(ライフスタイル)と健康との関係は注目され、様々な研究がなされている。昨年、口腔および全身の健康と末梢リンパ球中の姉妹染色分体交換(SCE)との関係について取り組み、歯の健康づくり得点(OHis)とSCEとの関連性を知る指標として30個の細胞におけるSCEの平均を求める方法が最適であることが分かった。今回は更に対象者を増やし口腔の健康度とSCEとの関連性について研究を実施した。 (研究方法) 1.本研究について同意の得られた44名(男性:33名,女性11名)の成人のボランティアを対象とし、2005年3月に調査を実施した。ボランティアには質問紙と、採血への協力を依頼した。質問紙は歯の生活習慣について調査するため歯の健康づくり得点を用いた。 2.SCEについては採血した血液よりヒト末梢リンパ球培養法を用い、昨年度研究結果より各々サンプル中30個の細胞における平均数で評価した。 (結果) 1.歯の健康づくり得点とSCEとの相関を見た場合、男性ではピアソンの相関係数はr=-0.40でやや相関があった。(p<0.05) 2.男女別に歯の健康づくり得点の判定別にSCEの値を一元配置分散分析および、Tukeyの多重比較法を用いて比較検討した。男性はTukeyのテストでp<0.05で10点以下と16点以上とに有意差がありという結果がみられたが、女性では有意差がみられなかった。 (考察・結論) 今回の結果より、男性では口腔の健康状態が悪い場合はSCE数の増加が、良い場合はSCE数の減少する傾向を示すことが確認された。女性については、今回の対象者数が少ないこともあり口腔の健康状態とSCE数の関係は認められなかった。
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Research Products
(1 results)