大卒看護師のキャリア・ビジョンと組織の役割-キャリア・アンカーに影響する体験

2003 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 15592232
• Research Institution: Tottori University
• Principal Investigator: 宮脇 美保子 鳥取大学, 医学部, 助教授 (10263493)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 宮林 郁子 日本赤十字九州国際看護大学, 教授 (40294334)
• Keywords: 大卒看護師 / キャリア形成

Research Abstract

今年度の主たる研究活動は、研究テーマに関する資料収集および研究協力者である大卒新人看護師へのインタビューであった。
具体的には下記のとおりの活動を実施した。
1)看護師のキャリア形成に関する文献検討を行った。
2)キャリアについて研究している専門家からの助言を受け、意見交換を行った。
3)就職して3年以内で病院に勤務する10名の大卒看護師へのインタビューを行った。
面接にあたっては、研究倫理に配慮し、半構成インタビューにより実施した。
インタビュー結果の詳細な分析と考察は未だであるが,インタビュー結果から大卒新人看護師の成長には、その人が所属する組織の管理者の理念が、影響していた。
大卒新人看護師のキャリアの捉え方には、基礎教育で看護や看護職についてどのような学びをしたかが影響していることが示唆された。
大都市と地方都市、診療科、総合病院と単科の専門病院などによる影響に関しては現在分析中である。
来年度は、引き続き、インタビューによるデータ収集およびその分析を行う予定である。