2003 Fiscal Year Annual Research Report
看護基礎教育課程における模擬患者導入の臨地実習におよぼす影響
Project/Area Number |
15592249
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
加悦 美恵 久留米大学, 医学部, 助手 (80330869)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 俊子 久留米大学, 医学部, 講師 (50320247)
飯野 矢住代 久留米大学, 医学部, 助手 (50368966)
森本 紀巳子 久留米大学, 医学部, 講師 (80268953)
河合 千恵子 久留米大学, 医学部, 教授 (80091114)
渕上 輝子 久留米大学, 医学部, 助手 (70309855)
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Keywords | 模擬患者 / 看護教育 / 臨地実習 |
Research Abstract |
本年度は、主として研究目的達成のための情報収集および予備的調査を行った。 1.模擬患者2人のトレーニングを行った。 2.トレーニングした模擬患者を「看護過程」の授業に活用した。 3.「看護過程」の授業に模擬患者2事例を活用した際、paperによる事例提示から模擬患者との対応を繰り返す過程で学生の患者に対するイメージがどのように変化しているかそのプロセスについて調査した。看護大学2年生81名を対象に、2事例ともpaperで事例提示後、模擬患者との1回目対応後、2回目対応後に、看護実践にイメージ化が必要と判断した41項目について質問紙で調査した。イメージの変化のパターンは7つに分類でき、いずれのパターンもイメージ化は具体的な方向へ進んでいた。その結果、学生の患者に対するイメージ化にはpaperによる事例提示だけでよいものや模擬患者との1回目の対応あるいは2回目の対応で深まるもの、模擬患者を2事例繰り返すことで深まるもの、事例により異なるものがあった。これらから、事例の特徴や模擬患者との対応場面に影響されることや、患者の外観上に関することは容易であるが、健康問題や生活および回復訓練に関するイメージ化は難易であるプロセスが示された。 4.模擬患者を活用した学生に臨地実習を実施した。 1〜4をふまえ、現在以下の内容を継続検討中である。 5.次年度の模擬患者活用についてpaperによる事例提示内容や模擬患者との対応場面設定など検討中。 6.学生の臨地実習時の心理的ストレスについて情報収集継続中。 7.模擬患者活用の臨地実習への影響を探る視点(評価項目)について検討中。
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