2005 Fiscal Year Annual Research Report
学童期から青年期にかけての食習慣の形成と食教育および慢性疾患の影響
Project/Area Number |
15592255
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中村 伸枝 千葉大学, 看護学部, 教授 (20282460)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 淳子 宮城大学, 看護学部, 教授 (50157450)
遠藤 数江 千葉大学, 看護学部, 助手 (70361417)
荒木 暁子 千葉大学, 看護学部, 助教授 (60251138)
金丸 友 千葉大学, 看護学部, 助手 (20400814)
小川 純子 千葉大学, 看護学部, 助手 (30344972)
|
Keywords | 食習慣 / 学童 / 思春期 / 慢性疾患 / 食教育 / 食体験 / 食事の満足 / 生活習慣 |
Research Abstract |
本研究では以下の3点について研究を進め、学童期の小児が自立して生活習慣を身につけていく上で有効な看護援助の指針を得たいと考えた。1)小学生、中学生、高校生、大学生に対し、食習慣を中心とした生活習慣の現在の実態と小学生以降の経過について振り返り調査を行い、現在の食習慣・生活習慣がどのようにして形成されてきたのかを検討する。2)小児糖尿病、免疫疾患など慢性疾患をもつ学童期以降の小児に対し、食習慣・生活習慣について調査し、疾患が患児の食習慣・生活習慣に与える影響について1)の対象と比較しながら検討を行う。3)小学校5年生の時に食習慣を中心とした"生活習慣改善プログラム"を受けた学童の中学校進学後の食習慣を中心とした生活習慣を、プログラムを受けなかった学童と比較することで長期的効果を検証する。 平成17年度は,2)の実施と分析,3)の分析と論文作成を行った。その結果,以下が得られた。 2)の研究では、糖尿病、自己免疫疾患、食物アレルギー等をもつ小児の食習慣を同年代の健康児と比較した結果、療養行動に関連したよりよい習慣が確認される一方で、疾患によっては調理の体験が少ないことや食事をおいしいと思わない者が多いなどの相違がみられ、更なる分析が必要と考えられた。 3)の研究では、3年前に小学5年生を対象に行った"生活習慣改善プログラム"の対象者の一部が進学した2校の中学校2年生に対し、食習慣を中心とした生活習慣に関する追跡調査を行った。小学生に対する本プログラムを用いた食教育は、中学生以降の食習慣への効果は少なかったが、小学生から中学生にかけて改善しにくい食習慣への効果や視覚教材など新奇性のある方法を取り入れた学習が有効である可能性が示唆されるとともに、中学生以降の追加教育の必要性が示唆された。
|
Research Products
(2 results)