2003 Fiscal Year Annual Research Report
入院児をもつ親への受動喫煙防止のための看護介入の構築と効果に関する研究
Project/Area Number |
15592278
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
今野 美紀 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (00264531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤田 いずみ 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (50285011)
和泉 比佐子 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (60295368)
丸山 知子 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (80165951)
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Keywords | 小児 / 親 / 受動喫煙 / 看護 / 入院 |
Research Abstract |
平成15年度は子どもの入院時に親に対して行う喫煙介入の基礎資料を得るために、入院中の小児の喫煙する親を対象に、喫煙行動と喫煙態度の特徴を明らかにすることを研究目的とした質問紙調査を行った。 1.研究方法 対象は札幌市内総合病院小児科病棟に入院中の小児の喫煙する親である。患児の年齢は0〜12歳で、患児の診断は特定しなかった。患児が入院している病棟の看護師に本研究の主旨を説明し、協力を求めた。入院児の喫煙する母親または父親に病棟看護師より研究参加が依頼され、書面での承諾を得た後に自記式質問紙を配付された。質問内容は以下のものを含んだ。(a)基本的属性(デモグラフィックデータ、子どもの診断など)、(b)対象者の喫煙行動、(c)喫煙態度(禁煙準備性のステージ、喫煙に対する考え)、など。データはSPSSにて統計分析を行なった。 2.結果 16年3月時点で45部の有効回答を得た。回答者は父親25名、母親20名であり、61.9%の患児が喫煙により発症・症状悪化をきたす疾患(喘息など)に罹患していた。喫煙行動では、子どもへの受動喫煙防止行動として、完全分煙している者は8名(17.8%)、同室分煙している者は31名(68.9%)、分煙なし6名(13.3%)であった。喫煙態度では、禁煙準備性のステージとして、無関心期の者は18名40.9%、関心期の者は19名43.2%、準備期の者は7名15.9%であった。これらの回答において父母間で有意差はなかった。「喫煙に対する考え」で項目毎に同意が高かった順に示すと、「タバコを吸うことは個人の自由」「タバコは身近な気分転換」「タバコは子どもへの健康影響が大きい」「タバコは自分の健康影響が大きい」と続いた。入院中に医療者から禁煙介入を期待する割合では、看護師からが8名(17.8%)、医師からが11名(24.4%)であった。
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