2004 Fiscal Year Annual Research Report
2型糖尿病患児の治療と生活管理を支援するシステムと援助マニュアルの作成
Project/Area Number |
15592281
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Research Institution | IWATE PREFECTURAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
兼松 百合子 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (20091671)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天野 洋子 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (40316211)
平賀 ゆかり 岩手県立大学, 看護学部, 助手 (80336437)
中村 伸枝 千葉大学, 看護学部, 教授 (20282460)
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Keywords | 2型糖尿病 / 児童生徒 / 養護教諭 / 学校生活 / 援助マニュアル / 自己管理教育 |
Research Abstract |
平成15年度からの調査を継続し、「糖尿病児童生徒の治療と生活管理のためのマニュアル」を作成した。 1)盛岡市内の2病院の小児科外来通院中の糖尿病患児の内、主治医と患児、親が研究の趣旨に賛同したものに面接調査を行い、更に患児と親が了承した場合は、学校訪問を行い養護教諭、担任に面接した。11人の患児、11人の父母から、通院・受診、学校生活、家庭生活の実施状況、工夫、困難、対処、要望等、11人の学校関係者から、支援の状況、困難、知りたいこと等の資料を得た。千葉県においても、7組の子どもと親から資料を得た。まとめ(1)本人と親の考えや感じている事をしっかり把握し、それに沿った指導に徹する。(2)初発時から本人を中心とする自己管理教育を徹底する。関係者はそのための方法を学習する。(3)学校関係者は、安全な環境整備、不安なく学校生活の全てに参加できるように配慮する。(4)全ての関係者が本人の優れた特徴を支持し、楽しく、生き生きと生活できるように配慮し、支援する。 2)1)の調査の対象となった養護教諭や糖尿病児童生徒を支援している養護教諭21名、大学院生4人と本研究メンバー4人による「糖尿病勉強会」を開催し、1)の調査結果の報告、小児糖尿病管理の最新情報について学び、このような勉強会の意義について賛同を得た。 3)上記の1)2)で得られた結果を骨子とし、前年度の養護教諭や医師を対象にした調査や、ロスアンゼルス小児病院総合小児糖尿病センターで得られた情報や資料、その他の文献に基づき、「糖尿病児童生徒の治療と生活管理のためのマニュアル」を作成した。内容は(1)はじめに(2)糖尿病とは:こどもと親のために・糖尿病についての最新情報・よいコントロールを保つために(3)学校生活:友人や先生への説明・学校でしなければならないこと・学校生活での負担感とストレス(4)糖尿病管理システム:学校検尿について・糖尿病児童生徒のために・各関係者の任務(5)糖尿病予防教育。
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Research Products
(3 results)