2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15592284
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
水野 智子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (20279574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 綾 埼玉県立大学, 短期大学部, 助手 (70331345)
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Keywords | 糖尿病看護援助 / 有効な看護援助 / 糖尿病 |
Research Abstract |
平成15年度の実施内容は以下のとおりである。 1.先行研究文献の収集および内容の検討を行い、それを踏まえた上で、研究計画の再検討を行った。 2.研究のデーターを収集するにふさわしい施設・看護師の選定、研究の依頼を行った。 3.糖尿病患者に関わる4名の看護師に面接調査を行い、糖尿病患者に関わる看護師がとらえた有効な看護援助を質的に分析した。 3の分析結果を以下に記述する。 糖尿病患者に関わる看護師がとらえた有効な看護援助は、「自己管理を行っていく上での指導・教育」と「自己管理を行う上での精神的な安定に焦点を当てた援助」、「他職種との連携」の3種類に分析できた。「指導・教育」の具体的な内容は「インスリン療法、食事療法、治療の必要性、病気の理解に関する説明」であり、説明の工夫として、「パンフレットを活用すること」、「タイミングを図ること」、「伝える内容を調節すること」、「イメージしやすい表現をすること」、「モデルを活用すること」、「実践を取り入れること」であった。 また、「具体的な自己管理行動を伝えて患者が実行できたときに有効」ととらえる対象者、「患者が自分の身体のことをわかったときや精神的安定を図れて病気の話ができるようになったときに有効」ととらえる対象者など、看護師が有効ととらえた看護援助には対象者ごとに特徴がみられた。 今年度は、11月の補助金交付決定時からの開始となったため、当初の予定よりも少ない対象者数となった。現時点で得られた結果は、少ない対象者によって語られた援助場面を分析したものであるため、他にも有効な看護援助があると考える。 平成16年度は、援助場面の参加観察も加えて、糖尿病患者への有効な看護援助についてさらに深く分析したいと考えている。 尚、平成15年度の成果は、第30回日本看護研究学会学術集会で発表する予定である。
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