2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15592284
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
水野 智子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部看護学科, 講師 (20279574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 綾 埼玉県立大学短期大学部, 看護学科, 助手 (70331345)
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Keywords | 糖尿病 / 糖尿病看護 / 看護援助 |
Research Abstract |
平成16年度の実施内容は以下のとおりである。 1.研究のデーターを収集するにふさわしい施設・看護師の選定、研究の依頼を行った。 2.糖尿病患者に関わる16名の看護師に面接調査を行い、糖尿病患者に関わる看護師がとらえた有効な看護援助を質的に分析した。 3.研究の成果を学会で発表した。(第30回日本看護研究学会学術集会、第24回日本看護科学学会学術集会) 現在までの、データーの分析結果の概要を以下に記述する。 1.糖尿病患者に関わる看護師がとらえた有効な看護援助は、「自己管理を行っていく上での指導・教育」と「自己管理を行う上での精神的な安定に焦点を当てた援助」、「他職種との連携」の3種類に分析できた。また、「具体的な自己管理行動を伝えて患者が実行できたときに有効」ととらえる対象者、「患者が自分の身体のことをわかったときや精神的安定を図れて病気の話ができるようになったときに有効」ととらえる対象者など、看護師が有効ととらえた看護援助には対象者ごとに特徴がみられた。 2.糖尿病に関わる看護師は、「(1)みる」「(2)全体像を描く」「(3)かつての有効な援助方法・知識を想起する」「(4)(2)と(3)を照らし合わせて対象にあった援助をイメージする」「(5)看護援助」の5つの過程で看護を展開していた。有効でない援助を有効な援助にするためには、「(3)かつての有効な援助方法・知識を想起する」ことに加えて、十分に「(2)全体像を描く」ことが必要であり、「(4)(2)と(3)を照らし合わせて対象にあった援助をイメージする」ことが重要なポイントになっていた。
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