2003 Fiscal Year Annual Research Report
妊婦の夢の特徴と夢情報を媒介とした認知行動療法の検討
Project/Area Number |
15592299
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
高橋 真理 北里大学, 看護学部, 教授 (20216758)
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Keywords | 妊娠 / 夢 / 認知行動療法 / ストレス / コーピング |
Research Abstract |
本研究の目的は,妊娠期女性の夢(睡眠中にみた夢:以下夢)の特徴を定量的に明らかにするとともに,ストレスフルなイベントと関連する不快な夢に対する認知行動療法の有用性を定性的に検討することである. 本年度から2年間にかけては,以下のことを計画した(研究課題の採択が2003年10月であったため). 1)妊娠初期・中期・末期妊婦の夢想起の特徴(頻度,夢の内容,鮮明度)について,竹内らの夢特性評価尺度(竹内;1996)を参考に調査用紙を作成し,定量的および記述的な内容を定性的に明らかにする. 2)妊婦の不安と妊娠への心理社会的適応が夢想起に及ぼす影響について,SpilbergerらのSTAI(State. Trait Anxiety Inventory)Form-Yの妊婦用縮小版State・Trait各6項目(高橋ら;1998)および,LeademanのPSEQ(Prenatal Self-Evaluation Questionnaire)の日本語版71項目(岡山・高橋2001)の測定に基づき,1)との関係性を因果関係モデルによって定量的に検証する. しかし,本研究を予定した施設では,倫理委員会制度の改革期であったため,他課題の同一対象への倫理審査が大幅に遅れており,本研究の調査時期の変更を余儀なくされる状況となった.そのため,現在は,調査時期の変更および他施設での調査も含めて計画を検討中である. したがって本年度は文献研究と調査の準備段階までで研究を進めることとし,以下の点を検討した.なお,次年度は本学の倫理審査委員会の承認をえた後,調査を開始する予定である. 1.妊婦の夢特性評価尺度に関する調査用紙の作成 2.夢に関する記述的な質的データ(テキストデータ)を定量的な方法により分析する手法の検討(テキストファイルデータを用いた解析ソフトによる多次元データ解析手法の着手)
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