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2003 Fiscal Year Annual Research Report

痴呆症患者の問題行動の意味の解明と看護介入方法の開発

Research Project

Project/Area Number 15592310
Research Institution福井医科大学

Principal Investigator

高山 成子  福井大学, 医学部, 教授 (30163322)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 麻生 佳愛  福井大学, 医学部, 助手 (80362036)
磯見 智恵  福井大学, 医学部, 助手 (40334841)
高柳 智子  福井大学, 医学部, 講師 (90313759)
吉川 日和子  福井大学, 医学部, 助手 (70362043)
Keywords痴呆 / 入浴拒否 / 徘徊 / 収集癖
Research Abstract

本年度の研究計画は、1.入浴拒否、徘徊、収集癖の文献の動向をまとめる、2.調査者および調査病棟のスタッフが痴呆症の病理学的理解に基づいて問題行動を理解する準備をする、3.入浴拒否、徘徊、収集癖の患者各2〜3名の調査を行うであった。それぞれについて実績概要を説明する。
1.5月から7月に国内外の文献検討を行った。国内で最も研究されていたのは徘徊で、ついで入浴拒否、そして収集癖であった。しかし、痴呆症患者の言葉をデータとして、その意味付けを行っている先行研究は殆ど見られず、本研究の必要性がより明確にされた。国外文献は、現在まとめている途中である。
2.7月に精神科医師を招いて調査者と調査場所のスタッフによる会議を行った。わが国の痴呆症の発生頻度、病理学的理解について理解を深め、本研究の協力体制を整えることができた。
3.3月までに、入浴拒否6名(2〜3日/人)、徘徊3名(1〜2日/人)、収集癖4名(1〜2日/人)の調査を行った。結果は以下のとおりである。
入浴拒否6名を分析した結果、事前の入浴の誘いに対して拒否するとき、「体がつらい」「風邪引く」「わからんけど-」など患者なりの理由があり、入浴中の拒否では「急がせる援助」「声かけなしのシャワーなどの援助」が引きがねになっていた。
徘徊は3名で、徘徊行動パターンとして「広範囲の徘徊」「決まった2点の往復徘徊」「決まった場所で動き回る徘徊」があり、その行動の意味は「何かを探している」「仕事をしている」「家に帰ろうとしている」「混乱している」の4パターンであった。
収集癖の4名は、スリッパやトイレットペーパー、靴下など9種類を収集し、2名は「(トイレットペーパーを収集して)ちり紙に使う」「これ(スリッパ)は子供のぞうり」と正確に認識していた。他の2事例は「(スリッパを)布団かなんか」と説明した。しかし、保管方法(場所)は4名とも一定していた。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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